UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2026-10-08
お腹が空いたなあ
嘉田 奏平
何から書けばいいかな。書きたいことは尽きないぐらいたくさんあるのに、全部が脳から指先のどこかで止まってしまっているような感覚で、何を書くか全く決められないまま締め切りの日が終わりそうで、とにかく走り書きしています。こういう時の方が雑感にふさわしい、飾らないありのままが出せるのかなとポジティブに捉えつつ、本題に入りたいところです。
とにかく、忘れもしない5月24日に左腕を骨折しました。左橈骨骨幹部骨折という名称でした。ちょっとかっこいいですよね。
僕のこれまでの人生で覚えている大怪我は保育園の最後の運動会の前日か2日前かだけで、雨の帰り道母親の自転車の後ろに乗っていたらスリップしてどっちかの肘にヒビが入りました。病院で泣きじゃくった覚えはありますが、運動会では太鼓を叩いていたらしいです。15年ぶり2度目の大怪我です。
それ以来は、こけてもうまいこと受け身を取ったり擦り傷で済んだり、そもそもこけなかったりというような人生だったように感じていましたが見事にこけてしまいました。当分はあのときの、体が宙に浮いた感覚を引きずったままホッケーすることになりそうです。
今年の春は、頑張るぞという気持ちもありつつも、授業などの疲労でやる気が上がりきらずさして上達もせず、実力不相応な出場時間だなあと思いつつ試合に出させてもらっていましたが、そういう姿勢を神様が見ていたんでしょうか、まあ僕はこうなるべくしてこうなったなあという感じです。もしいるなら神様、それにしても長いです。長かったです。
恥ずかしいのと自分の中で許せていないので書けることがあまりないけど、怪我して時間が出来たとしても授業を多少真面目に受ける程度で、勉強も就活も会計も頑張れる訳ではなかったなと、自分の怠惰に気付かされる4ヶ月でした。
夏の練習はホッケーがしたくなって、七帝戦は申し訳なさと歯痒さでいっぱいで、最近は行き場のないエネルギーを抱えているような状態で、今までのたくさんの感情を何から書くか迷います。
この4ヶ月で、怪我がなければ味わうことのない感情をたくさん抱えつつ、本当の自分に気づけたような気がしていて、そういう点では成長に繋げられて悪いことばかりではなかったなと今にして思います。
最近本当にホッケーが好きです。部で一番なんじゃないかってぐらい好きです。復帰したらやりたいプレーもやってみたいプレーもいっぱいあるし、ただのパスもレシーブもドリブルも、その1プレー1プレーがご馳走のようで、復帰が本当に楽しみで仕方がないです。
僕が出られなかった間に東大は一部に上がって、掲げていた個人目標が喜ばしくも達成不可能になって目標がないなあって思っていたんですが、とにかく楽しみです。いつ出られるかわからないけど、一部でボコボコにされるのも、何かできないかなってもがくのも楽しみです。お腹が空いています。
この前のミーティングで出しゃばって言ったことに重なるけれど、勝ちとか負けとか得点がとか失点がとか、それもいいけどそれと同じくらい、ホッケーって本当に楽しいなって思っていてほしいなと思っています。昔から、美味しいものは周りの人にも食べてみて欲しいタイプです。
とは言いつつも、同じこけ方をしたら再骨折なのでそこそこ怖いです。そこそこじゃないぐらいには怖いからか、あまり考えないようにしています。
記憶がないぐらい小さい頃から今に至るまで、僕は多分好奇心がとても強いというか、気になったことをやらずにはいられないタチの人間です。縁石の上を歩いたり、ベッドの柵に頭を突っ込んだり、よくわかんない食べ物をとりあえず口に入れてみたり。小学校後半ぐらいからは落ち着いたと思っていますが、ここ数年は大事な選択においてよく、リスク軽視的というか超絶楽観主義的な性格が現れるような気がします。東京に来たのもE&Eに進学したのも、重大さの割になんとかなるでしょという気持ちと面白そうだという気持ちが大きすぎたなと思っています。今も、怖いからとかリスクがあるからとかではちっとも揺るがない程度にはホッケーがしたくて、楽しみでなりません。
夏は練習ができない分審判をやることが増えて、先月ようやくC級資格にも手が届いたかなというところでアンパイアリングの面白さにも気づきました。日本で指折りのすごい方とマンツーマンでお話をしたり審判をしたり、YouTubeで見たことのある審判の方々に控室で出会ったり、ホッケー審判員界隈の狭さに驚かされると同時に、アンパイアリングの奥深さと重要性を感じました。
そろそろ指が止まりかけてきているので、1年に2回しか書けないことを活かしたことでも書いておこうかなと思います。
4年生には誰に対しても恩がたくさんあって、恩返ししたいなと思います。なんとか復帰して一緒にプレーしたいです。
同期は、休部明けでもいつも通りなのが心から嬉しかったです。次の雑感のときにチームがどうなっているかわからないけど、うまくいっていてもいなくても、引退試合の最後のホーンが鳴るまでは全部途中だから、誰かが下を向いたら前を向けるような言葉をかけて、誰かの足が止まったら一緒に走り出して、助けあって上手くなってホッケーを楽しんで、最後には一緒に笑いたいなと思っています。
下級生、特に育成チームにいる人たちへは、いつも感情大盛りのうるさいアドバイスばかりのよくわからない上級生なのかなと自負しています。すみません。けどホッケーをもっともっと上手くなって、今よりずっと楽しくプレーして欲しいなというポジティブな感情なことはわかってもらえたら嬉しいです。できることが増えれば増えるほど楽しくなってくるのは間違いないので、なんとか折れずに一緒に頑張っていきましょう。ホッケー部は一緒に頑張れる人のいる、そういう環境なんじゃないかなと思います。
最後の雑感かってぐらい真剣に書いてしまいました。
深夜の空腹もピークで、明日何を食べるかがとても楽しみになってきたところで、今日は寝ようと思います。
