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2016-10-07

The World is My Oyster

佐藤 寛也

春と秋でチームも僕自身も環境が大きく変わった。

チームは二部降格。確かに一部相手に通用する部分もあった。しかし、一部で勝つ、一部定着という目標は達成できず、今は二部という一部とは全く違うホッケーが展開されるフィールドで戦っている。

そんな中、僕はMFからDFの要であるスイーパーにポジションが変わった。

正直どちらの現実も受け入れるのが辛かった。

僕は一年生の頃から将来はMFとして活躍することをイメージしてきた。憧れる先輩方が何人もいた。
360度の広い視野が要求され、攻撃でも守備でも顔を出し、長短のストロークを正確に使い分け、時にはドリブルで果敢に攻め込み、相手のカウンターの種を摘み、カウンターの起点ともなる。MFのプレーが、MFの位置から見える景色が好きで仕方ない。

けれど、チーム事情を考慮し、スイーパーへのポジション変更を受け入れた。

Total Hockey.

このチームスローガンには様々な意味が込められている。

歴代のチームと比べて能力的に際立っているエース格の選手はいない。その代りに全員がfor the teamの精神でハードワークをして一丸となって勝つ。

このスローガンにもう一度立ち返ってみて、自分はどんなポジションであれ、自分の持てる力のすべてをチームに捧げ、勝利に貢献しなければならない。DFとしての能力を最後の最後まで伸ばし続け、チームを一部昇格へ導かなければならない。Totalとはそういうことだと気づいた。

最近、チームとしてもTotal Hockeyを実現しつつあると感じている。紅白戦をやっても育成チームはほぼ互角に代表チームと戦えている。誰が試合に出ても戦えるレベルまで皆が成長してきている。

秋リーグが開幕して2戦を終えた。内容は別として無失点で2試合とも勝ちきれたことは多少なりとも僕に自信を与えた。

このままの勢いで勝ち進んでいきたい。今のところ試合内容でOBの方々を満足させることはできていないが、結果で恩返ししていきたい。

Bullionsは今過渡期にあると思う。ここでまたすぐ一部に復帰できれば、一部に定着できる時代がやってくるかもしれない。皆が一つになって二部優勝、一部昇格を果たしたい。

もっと巧くなれる、もっと伸びる。

あとはずっと欲しかった結果を残すだけ。

Totalで勝つ。

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