UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2018-05-01
On Our Way
吉川 剛
4/15早稲田との試合
2ピリ目終了間際3失点目を喫した瞬間、涙が出た。自分の無力さ、不甲斐なさ。試合で自分を使って下さった中込さんへの申し訳なさ。チームとしての完成度の違いからくる絶望。観客席からのため息が聞こえたこと。本当に勝てると思ってたからこそ、押し寄せてくるものが色々あって突発的に出てきた。
最善の準備をしたと思い臨んだ試合でこれでもかと言うくらいあっけなくつまらない試合をして負けた。
見ていた新入生の心を動かす試合なんて全くできなかった。
頑張って試合で走って声出して気持ち切らさず今の自分の中では最大限やった結果何もうまなかった。
自分なりに「努力した」「頑張った」から神様報ってください。とかいう愚かで敗者のメンタリティーが染み込んでしまっている人が言うようなセリフを言いたくなった。
結局、経験者の前では大学から始めた未経験者がいくら頑張ったところで勝つ術はない。今まで積み上げてきた戦術とか技術とかもう全部無駄。力の差がありすぎる。そう思った。
でも
bullions2018のメンバーである以上
今年の目標
「1部校に勝つ」
という目標を達成するために部員一人一人が本気で考え、前に進まないといけない。
1部校に勝つことを諦めてしまう瞬間この部活にいる意味は無くなるから。
何も出来ないただ下手くそな自分に絶望しても
チームとしてとてつもなく差があるという現状を知ってしまっても
前進あるのみ。
自分たちが止まらない限り1%でも目標を達成する可能性は残るから。
そして本当にその目標を達成しようとするのなら
今まで以上に
試合、練習の動画みる。部員と共有できていないところを話し合い、自分の足りていない所を理解する。
日々の練習から目標を設定して、それを文字に起こし可視化し強烈に意識しながら努力する。
自主練で足りていない技術を繰り返し練習する。
本当に地味。一つ一つ本当に小さなこと。
1部校の選手で上のことをやってない人は恐らく多くいる。
そんなに時間かけてなんで弱いの??って嘲笑ってくる人もいると思う。
それでも
「1部校に勝つ」という目標を立てたのなら
傍から見たらめちゃくちゃダサくて滑稽に見えても
弱者は泥臭く一部という壁をいつか壊せるように叩いて叩いて叩き続ける必要がある。
それもただ素手で叩くんじゃなくて道具を使って。
1人なら本当に諦めてしまうかもしれないが、同じ目標に向かって走る仲間がいるから。本当に挫けそうな時に支えあって高め合うことができるから。
応援してくれる人達のためにも
知恵と力を合わせて
みんなで
強者を倒そう。
というのが東農戦前に書いた雑感です。
そして一昨日30年振りに東大は1部校に勝利しました。3-2。打ち合いの中で勝てたこと本当に価値あることだと思います。課題はまだまだ山積しているので、部員はさらなる高みを目指して方向性を変えることなく一層努力するべきだと感じています。頑張りましょう。
もうひとつ言わせてください。
試合が終わった瞬間、藤原さん、じぇーさんが嬉し涙を流していた姿グッときました。藤原さん、じぇーさんだけじゃなくて4年生皆さん表現の仕方に違いはあるものの喜んでいた姿本当にかっこよかったです。4年生のこの部活にかける思いマジで感じました。ここまでひとつの方向に向かって走る部活に入れて僕は幸せです。
去年1部昇格した時、旧4年生(桑原さんの代)のために、特に2年生で技術もない僕をスタメンで使ってくれた野瀬さんのために、つまりは人のために頑張った方が自分の為より頑張れると知ったから
今は現4年生の先輩方のために、頑張りたいと思います。
あと半年よろしくお願いします。