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2018-09-14

Days

筆本 駿一

B’z の Easy come ,Easy go が部屋に鳴り響く。寝ぼけた頭でスマホのアラームを消し、布団に吸い寄せられるように二度寝という禁断の果実を味わう。至福の15分が経ったら、SHISHAMOの 明日も が流れて、1日頑張ろうって気になる。そしてまた二度寝をする。

目がさめて、テレビをつけて、ご飯をよそって、昨日の晩御飯の残り物をチンして、朝ごはんを食べる。食べ終わった食器をシンクに持って行って、コーヒーを淹れる。こいつがないと1日が始まらない。コーヒーを飲みながらtwitterを見ていると一時間前のメーリスが届いて、歯を磨いて顔を洗って服を着て、部活に行く。駒場まで自転車で行くのだけど、グラウンドの坂を下ると部員の姿が見えて、その瞬間が結構好きだったりする。

整列をしてグラウンドに礼をし、集合する。スローガンと目標を書いたら、浅野が今日の練習について話すんだけど、その時間が好きだ。5回喋ったら浅野は4回は噛む。どこで噛むかな、っていつもワクワクしながら聞いてる。最高の主将だ。

練習中はいろんなことを考える。なんとなく雰囲気が悪い時は盛り上げなきゃってなるけど、流されちゃう時もある。ドリブルとかパスとかシュートとか、自分のプレーがうまくいって誰かが「筆本ナイス!」と言ってくれるとテンションが上がってやる気が出る。逆にうまくいかない時はイライラして、大抵無口になる。よくないところだ。

ザイで練習を締めたら、縦割りでその日の練習について話し合う。めんどくさいけど、毎日楽しみにしている。特に森が面白い。なにが面白いかと言うと、なまっているのである。反省がまとまってなくて長くなるもんだから、途中で集中が切れて「何でそんなになまってんの、おもろすぎるやろ」しか考えられなくなる。この前、スピードワゴンの小沢に似てるんじゃね、って気づいてからスピードワゴン小沢にしか見えなくなった。縦割りには那須もいて、僕の反省のよくないところは指摘してくれるし、なにより自分の中ではっきり分別がついている。縦割りに那須と森がいて良かったなと思う。

家に帰ると適当に昼ご飯を作って、その日の練習着を洗濯機に放り込んだら昼寝をする。洗濯物を干して、にゃんこ大戦争をして、スーパーに買い物に行って、気づいたら夜になる。

夜はいろんなことを考える。どうしたら彼女ができるんだろうかとか、全く進捗のない卒論のこととか、ホッケーのこととか。まとまりのない事々を考えている。
風呂に入り、晩御飯を作り、食べ、添削をしながら、堂々巡りの考えは止まらない。

僕が一年生のときの四年生、ムネオさんの代は本当に輝いていて、全員をカッコいいと思っていたし、尊敬していた。3年の時が経ち、紆余曲折あって気づいたら四年になっていて、全くそんな実感はない。自分のことを考えると、ヘタクソだし、後輩にダル絡みしかしないし、下ネタばかりいうし、自分勝手だし、尊敬される要素が一つもない。クズだから雑感も平気で締切をすぎる。まあでもこんな四年が1人くらいいた方が後輩も気負いすぎなくて済むしいいんじゃないかと思う。ホッケーも何事も、考えすぎす楽しむに限る。

外が涼しいから、寝る時は窓を開ける。虫の声が聞こえて、そろそろ毛布を出す頃かな、なんて考える。アラームをかけて、電気を消して、布団をかぶる。

明日も部活だ、がんばろう。

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