UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2024-09-19
4年目に向けて
田中 岳人
この1年間の実情を吐露するならば、僕は部活に対してモチベーションを保てていなかった。別に部活にいるのが苦しかったというわけではない。ただ、ホッケーに対して向き合うのには嫌気が差していたように感じる。それは上級生として求められるレベルと実際の実力との激しい隔絶によるものかもしれないし、3年目を迎えてホッケーという競技への新鮮さが消え失せてしまったからかもしれない。
一方で、ここ最近は素直に部活を楽しめている自分がいる。別に義務感とか焦燥感とかやらに駆り立てられているわけではない。上手く言い表すことはできないが、単純に楽しいと思えている。そうして、3年にもなってようやく気づいたことがある。「あれ、毎年こんな感じじゃね?」。というのも、秋リーグ期間になると毎年僕はやる気を取り戻す傾向にある。思い返せば、1年の時は秋リーグ期間中にめちゃくちゃ自主練をして意味分からないレベルの成長を遂げていたし、2年の時も郷中さんと古市さんが帰る時までグラウンドに残っていた。
少し思うに、これは夏からの解放が要因な気がする。僕は暑いのが苦手だ。遡ること小学生の頃には、毎日の帰り道で熱中症の一歩手前までいっていた。今ではそんなことは全くないのだが、35℃みたいな気温で運動していると、思考が停止してしまう。そんな中でホッケーに熱意を持って積極的に取り組むということができなかった。それが暑さも落ち着いたこの時期になると自然となくなった。
それでは果たして、現在のモチベーションがこれからの1年間で保つことができるのだろうか。現状、確信を持てていない。郷中さんも逃げ出したい時期があったと言っていたし、それが僕には降りかからないという保証なんて無い気がする。しかし、最高学年になるということは必然的に責任を携えていくものであり、維持し続けていかなければならない部分がある。今までは自分のプレーだけ考えていればそれで良しとされた。だが、これからはそうにもいかない。部活という空間は単なるスポーツをする場という意味合いではなく、組織としての運営、下級生の育成をも内包したものとなっていき、これはひとりでに機能するものではない。代替わりまで約2ヶ月と迫っているが、まだその後の具体的な見通しを持てているわけではない。だが、その日その日の部活にただ臨むだけではなく、今後に向けた意識を持って向き合っていきたい。