UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2022-10-13
4年生最後の雑感
小幡 悠人
4年生の1番手を務めるので、一見して分かる表題にしました。
まずはプール3連勝、1位通過を実現出来てほっとしています。秋リーグは6回勝てば1部に昇格できるのでちょうど折り返し地点に来ました。そんなタイミングで最後の雑感を書きます。
最後と言っても、僕が雑感を書くのはまだ二回目で、歴代の中でも1番少ないと思います。昨年はホッケーや部について何となく考えていたことを凝縮した形で雑感にまとめました。初めての雑感で張り切っていたこともあり、熱意溢れる雑感になったので、今回はさっぱりしたものを書きたいです。
「部活のいいところ」
人によっても観点によっても沢山あると思いますが、色々な人と出会えることだと思います。
部活に入らずに大学生活を過ごしていたら、基本的には自分と馬の合う人としか関わらなくなっていくものです。僕個人の例で言うと、部活以外の場(クラスやサークル)で出会い、長くつるんでいるのはせいぜい5、6人です。(当然かもしれませんが)同じような価値観を持った人ばかりで、彼らと過ごしていると、自分の時間の使い方や将来のことなど、種々の行動、考え方の幅があまり広がらないように思います。
その点部活は何となく(緩い基準で)ノリが合わないなと感じた人とでも、やめない限りは週5回も顔を合わせ、必要最低限以上のことを話します。接点を持つとどうしてもその人の事を知っていきます。今までは好んでは関わろうとしてこなかったタイプの人達でも、彼らに詰まっている、自分にはない沢山の光るものを発見します(抽象的な表現になってしまいますが、具体的なことは長くなるのでここでは書きません)。光に当てられると目が眩んだり日焼けをしたりします。目にした観察者にも影響を与え、その人と為っていきます。
そういう訳で(おそらくチームスポーツだからということもあり)、部活に入って僕の世界は広がりました。部外の友達に変わったねと言われることもあるし、自分でも「〜みたいな言動してるかも」と思うことが多々あります。単細胞で視野の狭まりがちだった僕に色々なものの見方を与えてくれる仲間たち。学年関係なく全員がギバーです。
自分は貰ってばかりで申し訳ないですがこういう考え方をしていると、集合写真が好きになります。
集合写真では、まちまちな価値観を持つ仲間達が同じ方向に顔を向けています。こんなにも影響力のある、また影響を与えてくれた仲間たちと同じ方向を見ていることが嬉しくなります。
こういった感情は、東大ホッケー部だからこそ得られるものなのかな、と思います。ホッケー推薦で入るようなチームには無いものでしょう。部員のモチベーションのムラに悩むこともありましたが、それでもいいのかなと。体つきもまばらで、覚悟を決めた面持ちの人もいれば、ふんわりした笑顔を見せる人もいる。Bullionsだから実現出来る、集団内の多様性が集合写真には写るのです。
思い描く最高の集合写真がある。多様性のある部活だからこそ、仲間として最後には全員で同じ表情をしたい。引退試合の直後に撮るであろう集合写真。1部に昇格した喜びを爆発させた笑顔達。流していいのは汗と嬉し涙だけ。そんな写真を撮れたらな、と思う。
最後に
暑苦しいのは嫌だったので、できるだけ客観的に書こうと思ったのですが、結局こうなってしまいました。
最後の雑感とは言ってもまだ部活が終わった訳では全然なくて、なんならあと三試合全てで活躍して得点をとってやろうと本気で思ってます。今日もしっかり筋トレします。