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2019-09-10

苦手なこと

鶴野 郁子

私は昔から、「積極的」ということが苦手だ。自分から行動するということは、良い方に転ぶこともあれば悪い方に転ぶことだってある。だから、堂々と自分から行動するとき、不安な気持ちになって、何もしなくてもいっか、となってしまう。
その一方で、芯が強く、わがままであるとも思う。納得がいかないことがあると、ちゃんとした理由が分からないと引き下がれない。伝えたいことは、真面目に聞いてほしい。

この2つの性格は矛盾している気もする。でも、どちらも無理に自分を抑えているわけではなくて、私の本当の性格だ。私の場合、皆に心を開いて素の自分になって、本気になるまでとても時間を要する。それまではなかなか「積極的」になれない。

大学で初めてきちんとした部活に入って、その分濃い時間を過ごしてきた。プレーヤーの姿を傍で見ていて、悔しいだろうな、と思っても何もしてあげられなかったこともある。スタッフの仕事で同じミスばかり繰り返して、嫌になったこともある。でも、いつ部活に来ても、この部活はプレーヤーもスタッフも、皆が一生懸命にやっている。頑張っている人の傍にいられることはとても幸せで、ここにいたいなと思う。

こうやって、ただ時間を過ごしてきたからじゃなくて、皆が頑張っているから私も本気になれる。人に指示をすることとか苦手なことでも、逃げるんじゃなくて、ちゃんと向き合える。それに対して後輩も先輩も同期も、違うと思ったことはきちんと伝えてくれる。そんな環境にいられることはとても恵まれているし、私もその環境を守り、作っていきたい。

秋リーグは先輩から吸収できる最後のチャンスであり、ひとつひとつのことをじっくり考え、大切にしていきたい。

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