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2025-04-28

結果

森本 巧真

3年になり、大学卒業後の人生を考えるようになると同時に、この部活にいられるのもあと2年しかないことを自覚し、焦りを感じるようになった。

この部に入ったことに後悔はない。ホッケーは本当に面白くて奥深いスポーツだし、OBさん、先輩、同期、後輩──すばらしい人たちに恵まれた。公式戦でゴールを決めたときや、東商戦で勝利したときなど、印象に残る経験もたくさんできた。

「本当に充実していて、満足している」と言いたいところだけど、正直、ひとつ足りないものがある。

 それは「結果」だ。

チームとして、この2年間はめちゃめちゃ負けた。優勝どころか、上襷戦で勝ったことすらない。個人としても、ホッケーが飛躍的に上達したとは言いがたい。多少走れるから試合には出ているけれど、慣れてきて“そつないプレー”はできるようになったものの、FWとしてはゴール数が圧倒的に足りないし、思い描いていた「上手いプレーヤー」には、まだほど遠い。

「やっぱり、結果が欲しい」と切実に思う。

もちろん、このまま卒業しても、間違いなく人生で一番スポーツに打ち込んだ4年間だったと言えるし、「大学時代、頑張ったな」「楽しかったな」と思えるはず。でもせっかく4年間本気でやるなら、「思い出」だけじゃなくて、「結果」も手にしたい。

「2部優勝・1部昇格」

あと2年。

この目標を、本気で達成したい。

卒業してから「思い出」に浸るんじゃなくて、「1部昇格」に浸りたい。「自分の努力」に浸るんじゃなくて、「ゴールを決めて、アシストして、チームを勝たせた自分のプレー」に浸りたい。

チームとしても、個人としても、「結果」に納得して卒業できるように。

あと2年、後悔のないように頑張ろうと思う。

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