UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2021-05-08
照明
園田 健人
一年生の春、前年の2018年に一部での勝利を成し遂げたと聞き、そのロマンに惹かれて入部しました。
個人的にスポーツを通して心揺れる、感動する体験をしたいという目標があって、それは一部で勝つことで達成されると思っています。コロナで部停になった時も目標は変わらず、「この期間に肉体改造して上手い奴らとの差を劇的に埋めてやろう、この期間はチャンスでしかない」と思っていました。それは、コロナが収束した後アツい後輩がたくさん入ってくるだろう、キーパーもマネージャーもさすがに入ってくるだろう、僕等の代で一部で勝つ環境は整うはずだと予想していたからです。
でも、コロナで思ったより練習期間が削られてる間に他校はバリバリ練習してて、新入部員が全然入ってこなくて、キーパーもマネージャーも圧倒的人員不足。自分達の代で一部で勝つことがいよいよ不可能に近づいたと感じて、なんともいえない虚無感を覚えました。
通学時間ふくめると一回の部活に8時間使っている僕は、やっぱりその見返りというか、それだけ時間をかけた分の成果を求めてやってきた部分があります。でも平日の練習のブラ体での人数の少なさを見る度、入りそうだった新入生が次々に他の部やサークルに流れていると聞く度、自分の目標が遠くなっていくのを感じます。
普通に練習をこなせる環境があって目標達成が出来なかった場合はただの努力不足に帰結できますが、これに関しては殆どコロナのせい。自分の努力とあまり関係がないところで目標が遠のいていくのは虚しいなと思います。
散々弱音を吐いてきましたが、だからといって諦める気はありません。今諦めることは今までの大学生活すべてを否定することに等しいですし、何より今までお世話になった方々に失礼かなと思います。
残り1年7ヶ月、どんな未来が待っているか分かりませんが、まずは今年の春リーグで一部に上がることを達成し、2年前にホッケー部を選んだ選択、そして入部してから今までの自分の努力が間違っていなかったのだと証明できればなと思います。