UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2022-05-28
決意
校條 恵太
これまでを振り返ってみると、理想と現実の狭間で揺れ動き続けた3年間だった。
入部したての時は、身長・体格が同期たちに比べて恵まれており、将来を期待されていたと思う。当時の自分としてもそれを感じていたし、「絶対にいつか化ける」「下條さん、石川さんみたいな大型プレイヤーになれる」と言われ続けていた。
そう言ってもらえることはとても嬉しかったし、そうならなくては、といつも思っていた。今はなれなくても、いつかなれると心のどこかで信じている自分がいた。
しかし、Bullions2019, 2020, 2021のどの代でも、期待されていたプレーは全くできなかった。代の最初の面談で、「お前の成長が鍵だよ」と声をかけてくれた先輩の言葉は、引退する時に「校條はいつか化けるから頑張って」に変わっていた。代が過ぎ去るたびに、自身の能力の限界を思い知ったし、悔しかった。ポテンシャルなんて無いと思った。でもいつか「化ける」と信じて、悔しさをバネに練習に向かった。
そして、Bullions2022。自分は「化けた」だろうか。
今年に入り、出場時間はかなり増えた。必然的に、自分が判断しパスを出すことがチームの攻めを左右する機会も増えた。去年から練習していたスクープも少しは飛ぶようになったし、判断も徐々にだが良くなってきたと思う。
でも、「化けた」と言えるほど劇的に変化したかと言われれば、そうではない。園田、イトケンくらい上手くなりたいし、歴代のDFに比べても、まだまだ足りない部分だらけだ。
「いつか化ける」ではない。これまでの努力を必ず今年で実らせる。大器晩成型のプレイヤーとして、チームに貢献したい。
そして引退した後にも悔いを残さない。このことを胸に、残りのリーグ戦も全力で戦っていきたいと思う。