UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2015-03-09
求めよ。さらば、与えられん。
石原 一輝
とても順調とは言えないような三年間でした。
中学生の頃から痛めている内転筋。強度の高い練習を連日耐え抜くことのできないこの体に、ひたすら悩まされてきた。一緒にホッケーを始めた同期が次々とベンチ入りし、試合出場と、順調に前へ進んでいく中、なかなか成長の見られなかった自分に何度も失望した。声かけや雰囲気作り、アドバイスを全力で行っても直接勝利に貢献出来ていない気がし、負けたインカレや春秋入替戦では戦いに立つことすら出来ず、これまでに無い程の悔しさを感じた。また三年生の最初には自分のだらし無さで信頼を失うことにもなった。悪いことを上げるとキリがない。
そんな私もbullions2015では代表チーム入りし、センターバックを任されるようになった。随分と遅いデビューとなったが、その分準備はしっかりと出来た。
自分のパス一つでチームが動き、視線一つで相手を動かす。一体となりゴールを守り、そして、ドラッグフリッカーとして一瞬で試合を決める。
責任ある立場は非常に刺激的でこの上ないほど楽しいが、数多くの壁にぶつかっている。
春リーグ開幕まで一ヶ月を切り、目標に挑戦するために勝たなければならない入替戦までは3ヶ月しかない。そして8ヶ月以内に一部校のあのレベルまで到達しなければならない。
はっきり言ってこのままのスピードで成長していたら間に合わないと思っている。ただ努力するだけでは足りない。一丸となり、しっかりと考え、ひたすら考え一時も無駄にすることなく突き進まなければならないと思っている。
最高な部員、最高な同期と最後、勝って笑顔で終わりたい。ただ一つ、それだけで私の大学生活は満足だ。そのために残りの9ヶ月、一瞬一瞬を懸命に、勝ちを目指して過ごさなければならない。
求めよ。さらば、与えられん。
さあ、頑張ろう。