UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2015-11-08
残すは
酒井 優太
「bullions2015のチームにもっと責任を持って欲しい」
ハッとさせられた。まだまだ未熟な自分をレギュラーとして、しかも重要なCBを任せてもらってるのに。
自分の意識の甘さに気付かされた。
個性の強いDF陣の中で、目立った個性のない自分は調整役になればいいと思っていた。チームメイトを尊重しようと。
(なんでここでパスを貰いに来ないのだろう?)
(なんで当たりにいかないんだろう?)
(なんでそこのマークについてないんだろう?)
(まぁその人にはその人の考えがあるんだろう。俺が見えてないものが見えてるかもしれないし。)
反省やミーティングで自分が絡んだプレーの時には
「そもそも僕のレシーブとその判断が悪かったです」
「そもそも僕が当たりに行くよう指示出せば良かったです」
「そもそも僕がアプローチ遠くて簡単にパス出されたのが全ての原因です」
って結構言ってる気がする。
「酒井はそもそも論大好きだよな」
「自分が悪いって、自分のせいにして満足しちゃうタイプ」
随分前に言われて正直少し腹が立ったことを覚えている。実際、自分がもっと良いパス・ポジショニング・声かけ・DFをしてれば事態は少しはマシになっていたのだと。他人のせいにするより遥かにマシじゃないかと。
そんなことなかった。
自分のせいにして、じゃあ自分はどうすればいいのか。どうやったら自分が上手くなるかばっかを考えていた。ここで俺がこうすれば上手く行ってた。それで満足。無意識のうちに自分が上手くなればよくて、チームメイトのことはチームメイトのことだった。完璧じゃないと、他人に意見するなんておこがましいと。
チームに責任を持つ、チームを強くするってのはそうではなかった。個々一人一人の➕を積み上げるのももちろん大切だが、個人✖️個人の✖️を大きくするのも同じくらい大切だった。他人の考えを聞いて、自分の考えも告げる。
隙あらば上がる国府田さんを時によっては引き止めることだったり、
中尾に低いからあげろと言われることだったり、
中田さんに今のは欲しくないからやめてと言われたり、
ニコに前向けと言いながらパス出したり、
尾形と最適なパスはフォアかレバかで揉めたり、
そうやって響き合っていく。
BULLIONS2015
共鳴
個が立ち、響き合い、大を成す
残すは、大を成すのみ。