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2023-11-21

本望

郷中颯人

主将の最後の雑感だし、みんなありがとうみたいな話でもしようかと思ったんですけど、どうせ総括で話すだろうし、そんな綺麗な文章書くの好きじゃないので雑感くらい本心書かせてもらおうかなって思います。

やっと終わるんだっていう思いです。入ったのが緊急事態宣言があけたあたりの1年の秋。そんで今が4年の秋ってことで大体3年くらいしかやってないんですけど、マジで長かった。

中高とずっとハンドボールをやってて、部活みたいな身体的・精神的にキツいやつはもういいかなって思ってた。でも、コロナの時期で色々考えることがあって、もう一回運動部入って本気になれるものを作ろうって考えてこの部活に選んだ。

人それぞれ部活をやっている意味とか理由とかあると思うけど、俺には一個しかこの部活を続けた理由はない。それは「試合に勝つこと、そしてその中に自分がいること」、それだけでした。入部した理由も、このチームなら沢山勝てそうっていう安直な理由でした。特に、3年、4年の時の練習なんて、正直GK目線で言えば全く成長につながるものでもなかったから、部活にいる楽しみなんて公式戦で勝つこと以外存在しなかった。

勝ちたい、そして下馬評が低いこのチームで少しでもいい結果を残したい。それが最初から最後までこの部活にいるモチベーションでした。

だからこそ、今年1年を振り返ると苦しい時間が本当に長かったなと感じる。下馬評を覆すような試合は殆どなかったどころか、勝てると思った試合でもめちゃくちゃ苦戦する。春なんて人数がギリギリだから練習しなくたって皆試合に出れちゃうこともあって、チームとしての練習の質も低くてリーグ戦を通して全然強くなれなかった。

負けた試合なんか誰も思い出したくないし、記録にも記憶にも残らない。どんなに過程で色々やっても結果として出てこなければ何の意味もない。俺は常にそう思ってる。2回とも襷を勝てなかった今でもその思いは変わらない。負けたって得るものはあるっていう考えは確かに合ってると思うけど、勝った方が得るものが何倍も大きいはず。

「試合は負けたけど、格上相手に頑張った」

俺はこの言葉を何回か今年言ってしまった。でも、よく考えたら俺が入部した時には、2部のチーム相手に言うはずのない言葉だった。日体も武蔵も立教も少し前まで東大の方がずっと実力は上だった。強かった代がいなくなっても、また次の世代が強い東大を維持するために必死に練習して毎年強いチームを作り上げていたのが東大だったはず。それがいつの間にか毎年毎年順当に弱くなっていくチームになっていってしまった。コロナの影響ももちろんあるとは思うけど、他のチームが自分たちよりも早いスピードで成長しているのを見るとコロナは言い訳でしかない。ここについて俺たちはもっと真剣に考えなくちゃいけないと思う。

少なくとも2部の中では、東大は当たり前に勝ち続けなきゃいけない。これは俺の傲慢でもあるかもしれないけど、絶対に東大ホッケー部が取り戻さなければいけない伝統だと信じてる。長い歴史、尊敬できるOBさん方、恵まれた環境、この全てを持っているこの部活が2部相手にそう易々と負けていいはずがない。フィジカルエリートが集まる部活ではないかもしれないけれど、それは強かった昔でも一緒。今年の主力がほぼ残り、更に沢山いる下級生が成長するであろう来年は東大が1部に戻る絶好の機会だと思う。慎太郎たちを中心に来年から是非また強者としての東大をまた取り戻してほしい。

そのためにも、次の一橋戦は何としてでも勝って、次の代に「東大を強者に戻す」という宿題に少しでもヒントを与えたい。東大ホッケー部が過渡期を過ごすことになった原因の一人として最後くらいこのチームに何か残したい。

木曜の一橋戦は何が何でも勝つ。試合内容なんてどうでもいい。考えてた戦術が全くハマらなかろうが、押されまくろうが、PC取られまくろうが、俺が全部止める。SOになっても全部止める。

目に見えるような結果は何も残せなかったけど、これからのBullionsが「強者」としてemergence(台頭)するための、形に残らない何かを残したい。

今年一年負けまくったのも、ここまできたら全部どうでもいい。

木曜勝って笑顔で今年を締めくくる。

All out for emergence

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