UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2021-10-15
最低限から
郷中 颯人
自分はキーパーを始めて今で4ヶ月くらいです。やろうかなって思った時は特に深いことは考えなくて持病の腰痛が楽になればいいかなぐらいの軽い気持ちでした。ただ実際に防具に着替えてやってみるとまずシュートが怖い。球が早いから上手くブロックを作れないと体に当たってめちゃくちゃ痛いし、ビビリなのでその残像でもっと怖がったりしてた。後は体が硬すぎるとか視野狭すぎるとか声出ないとかもあって課題と不安ばっかでした。体硬いのはストレッチしたらなんとかなったけどビビリと視野狭いのが全然直らないし、練習ではショボいミスばっかして普通にフィールダー続けとけばなぁとか思った時も時々ありました。
でも最近キーパーしてて良かったなって思う時も結構増えてきました。一番は1年とか古市が見違えるくらい上手くなってきてるのを間近で経験できることですね。一対一とかで田倉とか手島とかに抜かれた時とか悔しいは悔しいんですけど、同時にこれを試合でやってくれるようになってくれればとかの期待もできて結構楽しかったりします。こんな感じで練習で少しずつキーパーの魅力にも気づけてければいいなぁとか思ったりしてます。
そんな感じで少し自己紹介させてもらったんですけど、福崎さんと佐近さんが今年引退すると自分がチーム唯一のキーパーになります。でも正直今の段階で公式戦に出られるレベルにあると思ってません。他のポジションとは違って最低限以上の仕事を毎回しなければいけないホッケーのキーパーは思ったよりも難しい。高校から経験を積んでいる福崎さんや佐近さんを間近で見て、ミスの多い自分との差を毎日感じて本当に来年に自分が試合に出ていいのかと悩む時もあります。
ただもちろんそれで満足するつもりはないし毎日成長できるための準備は怠らないようにはしたい。4年生の二人が引退するまでは吸収できるものは出来るだけ吸収して自分をもっと分析してキーパーとして圧倒的に足りない経験を少しでもカバーできるようにしたい。だんだんできることは増えてきているのは実感しているのでその確実性を高める。時間的にも能力的にもかなり難しいことはわかっているけど自分に妥協はしないようにだけはしたい。
今年は公式戦に出ることはないと思うのでサポートをしながら強い4年生の姿から色々なことを学んでおきたいです。そして4年生が引退して迎える春リーグでは間違いなく苦しい試合も多くなるはず。今年の入れ替え戦で勝って1部に行けば正直育成試合と同じくらいシュート来るんじゃないかと少しビビってるんですけど、その時には消去法で選ばれたキーパーではなく任せてもらったキーパーとして自信を持ってチームを助けられるように精一杯頑張ります。