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2019-04-16

捲土重来

内海 武憲

2Sは暇だ。持て余した時間にいろんなことを考える。将来の事だったり進振りの事だったり、もちろん部活のことも。そして否が応でも部活を辞める、ということにまで考えが及ぶ。

最近の自分は情けない。怪我でメニューに入れず、部活の時間は筋トレしているが、それだって本当にやりたいことでは無いし、みんなの上手くなる姿を見せつけられるのが辛いから見ないための自己防衛なんじゃないかとすら思う。膝がマシな日に今日こそはと思ってジョグしても、翌日階段がやっとなくらい膝が痛くなってめちゃくちゃ後悔する。打てるようになりかけていたレバヒも膝が下りなくてフォームがわからなくなった。病院行ってもここまで膝が痛い事の納得できる理由は得られない。

そんな日々の繰り返しで部活辞めようかなと思った時は、初めてホッケー部に来た時の事を思い出す。入学前の怪我がようやく治った秋、新歓もしてない中一人で飛び込む時はとても不安で、怖かった。行くかどうか何度も迷った。緊張の中初めて下りた時のグラウンドに続く道の景色は今も頭に残っている。でも皆さんとても優しくて話しかけてくれて、その日のうちにはウィルと呼んでもらった。当時怪我とか家庭の事とかでぐちゃぐちゃで自暴自棄だった自分は大学にこんなにかっこよくてあたたかく素敵な集団があるのかと感動した。入りたいと心から思った。

友達と話してホッケー部に入った話をすると驚かれる。自分が高校の時に部活を辞めた事を知っている人は不思議そうにする。なんで高校で辞めたくせにと思うのだろうが、自分中ではだからこそだ。
高3の夏、最後の大会で負けた同期をスタンドの応援席から見た。負けた後に泣いている彼らを見て、自分が失ったものが小さくないことをぼんやりと感じた。その頃から部活を辞めたコンプレックスみたいなものをずっと感じてきた。だから高校で得られなかったものを大学では得たいと思った。それは何かもわからないし、本当に得られるものかも分からないけれど、少なくとも最後まで部活を続けないと得られないものだと思う。

だからやっぱり大学で怪我を経てようやく入れた部活は辞めたくないし、辞めるわけにはいかないと思い直す。辞めるとしても怪我が絶対どうにもならないときちんと諦めがついてからだ。少なくとも今ではない。今辞めたらまた同じことの繰り返しだ。

最後に、時間に追われていたのもあって言いたいこと言っただけになってしまってすいません。

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