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2018-10-17

拝啓外側の君へ

三村 実樹子

高校生の私に近況報告したら、おそらくこう言うだろう。

ホッケー部のスタッフ?何が楽しいの?あんた女子マネってキャラじゃなくない?

実際、入部してからも思ったことがある。

正直、スタッフの仕事は地味だ。簡単でも、もちろん無意味でもないけれど、あくまでも主役であるプレイヤーの活躍を支えるために私たちの仕事は存在する。そんな裏方仕事に最後の青春の4年間の短くない時間をささげていいのか。後悔しないか。

それに私がいなくてもきっと部活は回る。まだまだ追いつけそうもない先輩方6人に私よりずっと頼もしい同期4人に囲まれて、個性を出すどころか最低限をこなせているかすら怪しい。我ばかり強くて融通も気も利かない私は確かに女子マネってキャラじゃない。向いてない。

ではもはやなぜここにいるのか。

でもBullionsはそんなぶれぶれで半人前の私に対してとても懐が深い。

ミスをして迷惑をかけても厳しくとがめることなくフォローしてくれる。
私用で七帝戦に参加しないことをなんのペナルティもなく認めてくれる。
他サークルの練習でほかのスタッフよりシフトに入れなくてもむしろ両立しててすごいね、ダンス頑張ってねと応援してくれる。
分析に興味を示すと試合を見る機会を増やしてくれたりホッケーの技術や戦術について積極的に教えてくれたりする。

というかそもそもスポーツというより”お勉強のできる人たち”である東大生の集団が一部の舞台で強豪校と戦っているというのは冷静に驚異的な事実だ。

そんなすごいチームの内側にいられるのが嬉しいという思いだけはぶれないから私はここにいることを選んでいるのだと思う。

だから内側で、今できることから始めていきたい。

感謝と尊敬を忘れないこと。
部活もそれ以外も(BOILEDも勉強もバイトも遊びも)、すべて情熱をもってやること。
これは自己満足かもしれないが、一番下の今だからこそ挑戦を通して成長したい。そして半年後、新入生にBullionsがそれを実現できる恵まれた環境であることを誇りをもって伝えたい。

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