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2019-08-31

悩み

早瀬 大輝

去年の12月に浅野さんたちが引退して、DFラインが脆くなったとき、チーム内で自分の立ち位置について何度も考えさせられる機会があった。自分は去年の公式戦で交代メンバーに入ってなかった一方で、代表として練習していたためDFの中では経験があった。
 しかしそんな経験も役に立たず、冬になって上手い後輩達が着々と実力をつける中、スクープもヒットも無い自分は試合で目立つことができずに選手としての壁にぶつかった。練習試合でも意気込みが空回りしてファールになったり、自分のストロークの無さから打開ができず潰れてしまうシーンもたくさんあった。
 それは春リーグ中も悩んだし、何なら今もずっと悩み続けている。悩み続けているものの、ずっとそこで足踏みしているわけでは無く、着実に成長していることも実感していて、その嬉しさと悩みが混ざり続けながら過ごしてきたこの半年間が、非常に刺激的で楽しくもあった。

 正直、自分が悩みながらも成長できた要因は、今年の4年生が作り出したプレー環境のおかげだと思っている。求められるプレー、判断の基準を明確にチームとして定め、高い練習の質の中で自分たちのホッケーができたのはすごく楽しく、自分の人生でも経験したことのない感覚だった。そんな先輩達への感謝は大きく、一方で重大なプレッシャーになってのし掛かってくる。こんな努力してる先輩達の足を引っ張るわけにはいかない。一番それを思ってるのは先輩方自身なわけで、4年間の思いが乗った秋リーグにかける気持ちは相当なものだ。
 そんな中、今日の練習後も後輩と喋りながら笑顔で帰っていた先輩の姿を見ると、自分もこんな人たちになれるだろうかとまた悩む。そんな悩みと、先輩方への思いを胸に、秋リーグに臨もうと思う。そして何より、1選手である自分のために、明日、東伏見で東大ホッケー部がやってきたことが正しかったことを証明したい。勝つべくして勝ちたい。

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