UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2014-09-26
志
土川 真慶
少々、最近の自分の思いを振り返ってみる。
今からちょうど一月ほど前、七帝戦があった。僕の実力では、代表チームに入れる余地はなく育成の一員としてこの七帝に臨むことになった。が正直、七帝戦のレギュラー戦には一度出てみたい気持ちもあり、自分が代表に入れていない事への悔しさよりも、この七帝で活躍してやるぞという気持ちの方が優っているくらいだった。
意気揚々と臨んだ七帝だったが、結果はチームとしても三位で、個人としても、五連戦を戦わせてもらって、その中で学ぶこと、考えさせられる事も多くあり良い経験になったのは間違いないが、自分は本気の試合ではまだまだ出来ないことだらけだ、といった感想を抱いて東京に戻ってきた。自信をつけて帰ってきたかったが、自分の実力への、焦りの気持ちが強まった。
七帝が終ってからは、自分の次なるステップアップとして代表に入ることを今までよりも強く意識するようになった。
しかし、当たり前だが自分は以前までと同じ自分なのだから、そんな急に上手くなったりする訳がない。自分の下手さに苛立ったり、上手くいかない自分に焦ることも多くなってしまっていた。練習中、心が整っていない時間帯みたいなのも増え、少し前の練習で、僕は、この部活に入って初めて、完全に気の抜けた練習というか自分で本気でやっていない事を自覚している様な状態での練習、今までで最低のメンタルでの練習をしてしまった。
周りでは皆が、いつも通り良い声掛けや、気迫のこもったプレーで、自分のことだけでなく周りも巻き込み、良い雰囲気を作っている中で、自分は一体何をやってるんだろう、もう今日は帰った方が良いんじゃないか、等と思った。要は、ただ自分がうまくいっていないだけなのに、こんなメンタルになってしまっている自分の幼さとか未熟さが嫌になったりもして、結局その日は上手く切り替えられず練習が終わると足早に帰った。
翌日はオフで、前日の罪悪感の様なものを引きずっていたちょうどそんな時、この勇言実行が回ってきた。
一度自分と向き合って、改めて色々と整理する良い機会だと思った。一週間考えた。
僕はこのチームで何がしたいのか。
BULLIONS2014に残された時間は、後二ヶ月と少し。
一年弱このチームの一員として過ごしてきたが、最高学年となった四年生の先輩たちが、試行錯誤しながら本気でホッケーに、そして目標達成にこの一年向き合ってきたことは、二年の自分にも十分に伝わってきた。色んな事を学ばせてもらい、お世話になった。もちろん四年生に限らず、このチームに感謝している。
そんな中で、自分のこのチームでの最大の望みは、やはり、たとえ微力でも目標達成の力となる事だった。それは先輩たちへの恩返しにもなる。
以上を踏まえ、僕の勇言実行。
一プレーヤーである以上、まず試合に出ることを目標に努力し続ける。今後も上手くいかないことの方が多いと思うが、焦りすぎると良いことはない。前向きに切り替える。基本にも立ち返ってみる.
反省して必ず成長に繋げる。
そのために、毎回の練習でもっともっともっと多くの事を考えてやる。新しいことにもどんどんチャレンジする。それを強烈に意識する。
そして、試合に出られればプレーで、出られなくとも別の形で、とにかくこのチームの力となる。
四年生から毎回の練習で何かを学べるのも後少しである。
自分の立場的にも、今からの二ヶ月ちょい、本当に大切な期間、勝負の期間だと考えている。
今シーズンの残りの時間を、一日一日大切にして過ごしていきたい。