UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2017-05-09
好きだから
安藤 摩耶
プレーヤーが「好き」だからホッケーをするように、スタッフにも「好き」だと思える仕事をしてほしい。
やってみたいことがあるのなら突っ込んでみればいい、とりあえず試してみればいい、と私は思う。
大きな組織に新しいことを取り入れるにはなかなかの覚悟がいるが、勝てなかった時にプレーヤーが戦術を変るように、スタッフの関わり方も変えていくのが自然だと思う。
じゃあ何をしよう、何をどう変えよう。これまでだいぶ悩んできた。
そして4年生になった今、「自分が好きなことをやるのが一番だ」というなんともシンプルな答えに至った。
何が最も必要とされているのか見極めるのも大切だが、いくら考えたって正しい答えなんて出てこない。だったら自分が一番好きなことをすればいいのではないだろうか。
好きなことであれば自然と興味は広がる。好きだということを全面に出せば、周りの人も温かく見守ってくれる。時には面白そうだと興味を持ってくれる。
少しずつ、でも着実に形にしていくことによって、チームの一部となっていく。
今では当たり前となってしまったことも、和里さんや薫さんや陽子さんをはじめとする先輩方一人一人が積み上げてきてくれたことだと身にしみて感じる。
今後 直接は勝利に関われないと落ち込むことや、どんどんどんどん上手くなっていくプレーヤーが羨ましく思えることがあるかもしれない。でも、プレーヤーが四年間で初心者から関東一部レベルまで成長できるように、スタッフにだって無限の可能性がある。
だから、
まずは「好き」を見つけて、四年間でそれだけは誰にも負けないと言い切れるくらい
自分のものにしてほしい。
みんなが一つずつでも自信を持って残せるものがあれば、今まで見えなかった本当に多くの可能性が見えてくると思う。
*
わたしにとってこの「好き」はフィジカルの応急処置であり、テーピングであり、怪我人の病院までの付き添いである。まだ手探り状態ではあるがいろんなことを試してきた今、少しずつ手応えを感じている。けが人のほっとした表情を見た時や、テーピング後の「ありがとう」も嬉しいけど、スタッフのみんなが興味を持ち始めてくれていることを何よりも嬉しい。だから、めげずに。