UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2020-10-18
受け継ぐ
西畑 樹希
気がつけばあと1ヶ月と少しで最上級生になる。
コロナのため三年生として練習する時間は短かったが、それでも思うところは色々とある。
その中でも最近、特に考えるのは技術の継承という問題だ。堅苦しく言ってはいるが、要するに先輩から学び、上手くなれ。そして後輩の手本となれということである。
この問題に取り組むに当たって最も重要なのは言語化であると私は思う。
昨年、私はこれが不得意で反省の時に色々とダメ出しされていた。正直に言えば反省の時間がやや憂鬱ではあったが、この訓練のおかげでまあ、人並みには反省できるようにはなったと思う。
下級生の頃はうまいプレーを見ても漠然と上手だなあとか、練習の反省でもちょっと「ここ」が悪いなあとか、とにかく漠然としていた。しかし、訓練を経て「ここ」は「こう」で「こう」だから「こう」なっているという感じで具体的に言えるようにはなった。
言い換えればプレーを言語化して観れるようになった。
こうして三年生となって練習をして思ったのは
やはり言語化というのは偉大で言葉にすればプレーをイメージしやすいし、理解もただ見て真似ろより深いものとなり、プレーの向上に大きな差が出るということだ。
話は戻るが、このプレーの言語化によって先輩から後輩へと技術が継承されていくと私は考えている。だから縦割り班の反省での先輩の言葉はしっかりと聞いて飲み込むべきだし、先輩のプレーを見て上手なところは言葉にして理解すべきだと思う。
四年生とともに練習する回数がもう少ない中、いかに四年生のプレーをこのプロセスによって吸収できるかが来年の自分のプレーの分け目になると思っている。だからこそ一回一回の練習を大事にしていきたい。
あともう少しで先輩は引退し、最高学年となる。否が応でも後輩たちは自分たちを見てプレーすることになる。だからこそ来年、自分が後輩に技術を伝えられる存在になれるように、残りのBullions2020を全力で頑張っていきたい。