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2023-11-11

反省

原田 慎太郎

2021の入れ替え戦の駿河台と、2022の入れ替え戦の慶應。2年半ホッケーをやってきて、一部校と対戦したのはこの二回だけだ。ストロークは速いしえぐいドリブルを普通にやってくるし変なところからスティック伸びてくるし、二部では経験したことのない格上の強さを実感した。

武蔵戦の前の郷中さんの言葉が引っかかった。相手は格上だけど、走り勝って戦術にはめれば勝てるはずだと。

いつから二部の中で格上が生まれてしまったのだろう。郷中さんを責める気は一切ない。キャプテンとしてキーパーとしてこれ以上ないぐらい頑張ってくれたし、実際にあの時点でうちは格下だった。

しかし、二部優勝一部昇格を目指すチームがあのチームを格上と認めてしまっている状況には違和感があった。武蔵は良いチームだったし負けた分際で言うのはみっともないが、レシーブは結構ミスってたし、スイープも浮かせてきた。これまでのBullionsにとっての格上は、チーム全員が簡単なプレーから難しいプレーまで当然にこなせる経験者集団だったはずだ。

これを他人事のように書いている自分はなんと今年の幹部である。今の時点で二部のどの大学にも勝てるようなチームを作り上げていることが仕事で、二部に格上がいることなど論外だ。この一年で幹部としての未熟さを何度も思い知り、反省していること、後悔していることは数えきれない。しかし卑怯なことに幹部として失敗しておいてもう一年ホッケー部で過ごすことができる。四年生の2人からしたら本当に卑怯なことだと思う。これまで大きな犠牲を払ったうえで見返りがくる前に引退しろというのだ。一度しかない学生生活を縮小していくチームで過ごして、ラストイヤーも後輩の勧誘と育成にばかり注力せざるを得なかった。

ただ、Bullionsが繋がれたのは間違いなく2人のおかげだ。新歓期に協力してくれていなければ来年廃部になっていたかもしれない。そのなかでもチームの強化に励んでくれていなければ三部に落ちていただろう。感謝されたからといって救われるわけじゃないのかもしれないが、本当に感謝している。

というわけで言いたいことは二つ。まずは残された一橋戦、今のところ何も恩返しができていない後輩からの最後の足掻きだと思って勝とう。そして来年、郷中さんと古市さんには、一部の格上と渡り合っている、真に復活したBullionsを見せよう。

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