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2016-11-04

勝負の時

妹背政毅

今年一年間は、まがりなりにも僕はチームを戦術という面で強化してきた。
春は、堅守速攻というチームスタイルで一部校に勝つという目標を立てて挑んだ。
リーグ戦までに、堅守速攻を具現化するために必要だと考えたことはすべて詰め込んだ。ハーフプレス・ロングカウンターを中心にそれに必要な技術。プレスでの前後左右の味方との連携や、ボールをカットしたら素早く前へボールを送りヤードゲインする技術、そして一部相手に走り勝つ体力。チームを仕上げるためのことは春にやれるだけのことをやってきたつもりであった。
結果、リーグ戦第三戦での慶應大学相手には0-2、順位決定予選の早稲田大学相手には2-4。
悔しくも勝つことはできなかったが、僕たちが信じてきたみちのりは間違いではなかったと思っていた。

春リーグ最終戦。一橋との入替戦。結果は0-2。
入替戦で負けたことで、秋に再び一部と挑むことが出来なくなった。結果を残すことだけを目標としていたのに、その目標をたてることすら出来なくなった。
ただただ悔しかった。自分の不甲斐無さだけがあとに残った。後悔は挙げればきりがない。


いまや、秋リーグのプール戦三戦がすべて終わった。無事全勝することができ、一位で通過することが決まった。
しかし内容は決していいものではない。チームとしても、個人としても。
幹部として試合に出ている以上、誰よりも活躍してチームをプレーで引っ張っていく必要と責任がある。
これからは、誰よりも成長して誰よりも上手くなる。というか、上手くならなければならない。
あのときの悔しさを忘れずにここまで来たのだ。まだまだうまくなれる。最近練習し始めたストロークも良くなってきてるし、レバヒも少しづつ速くなってる。
その志を胸に「改めて」誰よりも早くグラウンドへ向かうと誓ったのである。


今年の部員紹介の僕の一言は
「やらないで後悔するより、やって後悔しよう」であった。
部活やホッケー部に入ることをいまいち決め切れず、思い切って入部できない新入生の背中を後押しするそんな言葉だ。
たすき戦は負けたら入替戦に臨むことすら許されない、絶対に負けられない試合である。
そういう試合では、愚直にプレーし続けたチームが勝つと信じている。レシーブやパス、攻守の切り替え、声掛けなどのコミュニケーション。そういった試合での一つ一つの細かいプレーに対して、真剣に、そして全力で挑み続けることが大事なのである。
だからこそ、この言葉をぜひ、明日の自分にかけてあげたい。思い切ったプレーでチャレンジし続けるために。

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