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2014-11-14

初心忘るべからず

石川 泰成

僕は中学・高校時代はバレーボール部に所属していた。試合は出ていたのだがあまりうまくならず、引退したときコーチに、お前はあまり伸びなかったと言われた。同時に、その大きな要因は、言われたことや決められたことしかやらず、自分で考えて新しいことに挑戦しようとせずにできることしかやらなかったことだとも言われた。自分なりに一生懸命部活に取り組んできたつもりだっただけに、その言葉を聞いてとても悔しかった。だから、大学に入り、ホッケー部に入ろうと決めたときは、しっかり自分で考えて自分の意見を持ち、それまでできなかったことにも挑戦しようと決心していた。
 そして入部してから、ホッケーというスポーツ自体が思った以上に頭を使わないとできないスポーツであることがわかり、また東大ホッケー部では新しいプレーに積極的にチャレンジすることが推進されているので、これは高校時代の自分に足りなかったものを身につけるには最高の環境だと感じ、成長しようと意気込んでいた。
 しかし、入部してから1年半以上が経過した今、現状を見てみると、いつの間にやら自分の頭で考えることを放棄し、ただ他人から言われるのを待つ受け身の立場に安住し、失敗を恐れて保守的なプレーに走る自分に気づく。そう、高校時代の自分と全く変わっていない。怠け者の僕は、ふと気を抜くとすぐ頭の回転を停止させ、プレーも現状維持を図ろうとする。このままでは他人にただ流され、自分から指示を出すこともできないし、新しいことは全くできるようにならない。この状況を変えるには、毎日自分で思考し、チャレンジしていくことを強く意識していくしかない。
 昔の自分を超えたいという入部当初の意気込みを思い出し、受け身にならずに自分自身で考え周囲に発信し、失敗を恐れずに今までできなかったことにも積極的に挑戦する。
それが僕の勇言実行。

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