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2021-10-14

僕のホッケーアカデミア

岡部 誠大

僕が部活をやっていて一番楽しいと思えるときは目標を追っているときだと思う。
点を取れたときも嬉しいけど、狙ったところに狙った速さでシュートを打てたり、思い描いて練習していた通りのプレーをカタチにできたときが一番嬉しい。

部活の終わりが見えてきている今でも、頭の中に理想のプレーはあるし、それを練習してタスキ以降で実現したいという思いがある。


振り返ってみると、僕が部活に入ったことも、心に抱いている理想をカタチにしたくて、という同じ理由なのかもしれない。
高校で文化部だったから運動部でもう1回スポーツをしたいと思い、小学生のとき習っていたサッカーでは守備しかできなかったから攻撃的な選手になりたいと思った。

入部してからも憧れる先輩のプレーとかやってみたいプレーを見てはワクワクしていたし、そんな先輩に個人的に目をかけてもらえるなんていう幸せなことも経験した。憧れを見続けられたという点で充実した後輩生活だった。

部活を4年間やっていればしんどい時期もあるわけで、それはたいてい理想を見失っていた時期に重なるように思う。暗いトンネルをどこに進むべきかわからない状態になっていた。
明るい理想を持っていれば自分がいるところが暗くっても前向きに頑張れて、失敗してもポジティブに変換して上達していくことができる、と思う。

もちろん理想がそのまま現実になるわけではないけれど、理想にワクワクしてそのために何ができるか考えてそして練習して…ということ自体が楽しい。文化祭は当日より準備しているときが楽しい、みたいな感じかもしれない。


こうゆう目標を追っていくプロセスは部活でしか得られないのかなと思った。サークルでは当然無理だったろうし、就職してからも仕事にそこまで熱量を注げるのかわからない。自分がこのことに楽しさを感じるんだと自覚できたので部活をやっていて良かった。


最近引退がチラついてきてこれだけはクリアしておきたいと意識していることは、憧れを示して導いてくれた先輩に楽しんでもらえるようなプレーを見せることと、後輩に憧れてもらえるようなプレーを見せること。先輩に何かを返したいし、自分がそうだったように後輩を導いてあげられたら嬉しい。

そのために僕がすべきこと、できることは、ずっと理想を持ち続けてひたすらポジティブに練習し続けることに尽きる。僕自身が目標を追いながら、その過程でこぼれてくる物として、観てくれる先輩や後輩を楽しませられるようなプレーをしたいと考えている。
この中には当然、勝つことも含まれている。

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