UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2018-07-22
何か
宮本 琴音
「自分にしかできないこと」や「新しいこと」を見つけるのは苦手です。
自分はそこまでクリエイティブな人間ではないし、そこまでの意欲を持って何かに取り組んでも来なかったからだと思います。
高校、大学の進路も強い志を持って、というわけではなく、決められないままがむしゃらに勉強して"一番選択肢の広がりそうなところ"を選んで。
中高続けた陸上も、何も考えなくても与えられるメニューをこなしていればよかった。
そんな私が、大学でマネージャーとして部活に入ってから急に変わるはずはなくて。
「認められたい」「スタッフの専門を活かして」という強い意志を持つ先輩方をすごいなと尊敬しても、
あくまでも自分の中で一番強かったのは「失望されないように、最低限仕事がこなせるように」という思い。
それで満足していたし、去年まではそれで許されていたのだと思います。
でも、入部してから2回目の春。
先輩になり、一気に5人の1年生スタッフを迎えて、たくさんの「変化」を経験しました。
スタッフとしては、「見る」立場から「見られる」立場に変わった。
1年間部活に関わって、仕事や運営、チームなど色々なことが見えてきた。
ずっとジュニアチームだった同期が、上級生に混じって試合に出る機会も増えた。
私を取り巻く環境は、立場は着々と変わってゆくのに、私自身は空っぽのままで、後輩に胸をはれることも特にない。
今までは何も感じなかった事実が、途端に恥ずかしくなって、焦り始めました。
私はまだまだ足りてない。
自分の存在を主張しようとする意欲もそうですが、他にも。
先輩スタッフとして後輩を俯瞰する要領も経験もない、
部の運営のことだってわかっていないし、
代表との差やプレーで悩む同期にも何もしてあげられない。
私は先輩、同期みんなに支えられています。
私にとっては、その人たち一人一人が「その人」でなくてはいけない存在です。
それなのに、自分はどうか。
私が今やっていることは、私じゃなくてもできます。
マネージャー業も、動画作りも、総務の仕事も、覚えれば誰でもできることです。
しかし残念ながら、まだ「私ならでは」のことは見つかりません。
でも。
例えば新しい制度を作った、とか目をみはる活躍をした、という形ではなくても。
「Bullionsに宮本琴音がいてよかった」と、そう思われる人になりたい。
そう思われるための”何か”を模索し続け、体現していかなくてはならないと思います。