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2020-11-09

今思うこと

三木 実樹

秋リーグで入れ替え戦がないと聞いた時、本気で辞めることを考えた。

副将として毎週ミーティングをして、試合になれば何時間もかけて練習を見直してメンバーを考えて、いろんなものから情報を集めチームに落とし込めることを考え、その上自分のスキルアップのために何がダメなのかを考えて練習してきたことも、自分達の代で一部に昇格し一部で勝利するという目標が原動力であることは間違いなかった。
春リーグの中止は活動自粛になった時点でなんとなく予感はしていたし、後輩に一部の舞台を残すということでモチベーションはなんとか保てていたが、秋リーグの入れ替え戦中止を受けて、モチベーションを保ったまま残りの期間の練習をやっていく自信が無かった。そんな自分が幹部としてチームを引っ張るというのは良くないことだし、自分達の代はキッパリやめて次の代のチームを成熟させる期間とする方が東大ホッケー部の将来を考えるとプラスになるのではないかと本気で思った。
実際、やると決まってからも数日間は切り替えがうまくいかずに、練習に向かう足取りはかなり重かった。


今になって思うのはそんな考えは、ただただ無駄だったということ。

結局やり始めると目の前の試合や、目の前のプレーに集中しているし、後先のことなんて忘れている。
自分やチームがどうすれば上手く攻められるのか、点を取るためにはどうすれば良いのか、相手へのプレッシャーのかけ方は良かったのかとかを考えている。
後先のことを考える暇があったら自分達が残された試合を確実に勝つにはどうするか、自分が後輩のために残していけるものはなんなのかを考えるべきだったし、それがチームにとって一番いいことだったのではないかと思う。


これに限らず、今年はいろんなことを考えさせられる一年だったなと改めて思う。
副将としての自分の能力のなさに何度も失望したり、どうしようもない理由で目標が途切れたり、自粛期間の中で当たり前にホッケーができることのありがたさを知ったり、言い出せばキリが無い。その度にモチベーションの浮き沈みがあったりもした。

だが今は、次の決勝の学習院戦に向けてチームとしてはもちろん個人としてどう成長するか、引退までに自分がチームに残せることはなんなのかを考えることに集中できている。


残り3週間。
目標をより現実に近づけるには充分な時間がある。
公式戦で点を決めるという個人的な目標も結局最終戦まで持ち越してしまったので、最高の準備をして結果を残す。

残りの時間を大切に、今の自分にできることを最大限やって最高の形で最後を迎えたい。



最後に
こうやって自分が活動できているのも、今まで支えてくださった多くの方々のおかげだと思っています。
本当にありがとうございました。
皆様への感謝の気持ちを忘れずに、最後まで活動したいと思います。

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