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2019-09-25

ポジティブ

高橋 功大

大学に入学したのはつい最近のように感じていたのに、気づいたらいつのまにか4年生になっていて最後の秋リーグを迎えています。練習外で同期や後輩と話している時間はとても楽しく、こんな居心地のいい空間にいる時間がいつまでも続くんじゃないかって感じがしています。

ただ一方で、練習中はもう自分の居場所は無くなっていくなぁと感じます。

日々一緒に練習している下級生は春とは見違えるように上手くなっていて、特に同じポジションであるDFにはもう自分の中からアドバイスだったりすることは無くなってきたなぁと感じています。

縦割りでも後輩の成長を感じることが多々あります。1年生はもう既にしっかりとしているし、縦割り始動当初は不安だったやつもだいぶ変わって反省の質が高くなってきました。怪我で長くプレー出来ていないやつも向上心を持って日々自分のやれる事を最大限にやっている姿は尊敬しているし、落ち着いてるやつは普段は表に出さないけど貪欲に上手くなろうという姿勢がいいし、髪色がよく変わる子はいつのまにかどっしりと頼れる存在になってきていて、体格が良いやつはハードワークが板について試合での安定感が出てきました。

昔はダラダラと長かった縦割りですが最近はもうみんなしっかりしてるし、自分から伝えられるものも少なくなってきたので早く終わるのは少し寂しくもあります。

そんな状況で、大した選手でもない僕がチーム全体に言えることで、伝えたいことがあります。それはポジティブな姿勢を持って欲しいということです。

部活なんてものは嫌でも試合出るか出ないかなど競争に晒されているし、練習では日々出来ない自分と向き合わせ続けられる酷な環境だと思います。

ついついミスを恐れたり、他人の目を気にして消極的になってしまったり、自分と向き合ってるフリをして、ただイライラしてしまう経験があるのは自分だけではないと思います。

ただ、自分を振り返った時に成長出来た時期というのは、もう割り切って楽しむ姿勢を持った時に出来ていると思います。

自分の話をすれば、正直守備に苦手意識を持っていたため、悪くもないけど消極的なプレイを練習中行っていました。ただここ最近もう抜かることを恐れるくらいなら、思い切ってやってみて、それでダメでもまぁ反省はするけど色々と気にしすぎずにやってやらぁ みたいなメンタリティでポジティブにやってみた所、以前より守備が向上してきたように感じます(みんなは思ってないかも知れないけど)

特に今上手く行っていないと感じる人は難しいと思うし、ミスは怖いかもしれないけど、だからこそミスを愛してあげるみたいなノリでポジティブな姿勢を持つことがより良い方向性に繋がると信じていますし、どうせやるなら楽しみながらやった方が良くないですか?
楽しもうとする姿勢を持つことも個人の重要な能力の一つだと思います。


こういった姿勢は自分自身だけでなく他者に対してもあるべきだと思っています。

試合が近づく時期になるとどうしても他人のミスに対してイラついたり、不必要な言動が飛び交ったりするのは今年だけでなくこのチームの長年あった課題だとずっと感じていました。確かに指摘しないといけない部分もあると思いますが、自分のイラつきを解消するためになっていないでしょうか?
何かあるならその場で建設的に話し合えば済む話です。

チーム全体が個人がそういった姿勢を持てるような雰囲気を作り出すことも重要だと思います。
コーチの徳島さんが、「ミスをしやすい雰囲気を作り出すために盛り上げる声を出してあげよう」とよく仰ているのですが、まさにこういうことが東大ホッケー部に足りていないことで、より成長するために必要だと思います。

長くなりましたが、今後リーグ戦、インカレと試合が続いていく中で、強豪との試合の中でつい忘れてしまいがちになってしまうかもしれませんが、みんながポジティブな姿勢を持てばチームはより前進出来ると信じていますし、もう引退まで残り僅かですがそういった面でも貢献出来るようにしていきたいと思います。

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