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2014-06-16

チームへの愛をチームの強さに

堀田 和里

私は自分に甘い。人には厳しいくせに自分には甘い。
とりわけ、マネージャーのことになると特に自分を甘やかしてしまう。
マネージャーの仕事がとにかく苦手な私は、仕事をこなしているだけで自分は十分だとどこかで思ってしまっているのである。我ながら甘ったれるにもほどがあると思う。

さらっと告白したが、私はマネージャーの仕事が苦手だ。
目立ちたがりで派手好きの自分には本当に向いてないな、と思うことが多々ある。

「どうして続けてるの?」そう思われる方も多いだろう。実際何回も尋ねられたことがある。
しかしこれにはいつも即答である。

「このチームの人が好きで仕方がないから。」

仕事きらい!とか公言している甘ったれたマネージャー長を全力でバックアップしてくれるマネの後輩たち。
わがままばっかり文句ばっかりの生意気な私を何だかなんだ可愛がってくれる先輩たち。
行動が伴わないくせに言葉だけはいっちょまえな私の厳しい言葉にいつも素直に応えてくれる後輩君たち。
そして、一番近いからこそ色んなことで迷惑かけまくっているのに、必ず味方でいてくれる同期のみんな。

こんな素晴らしい仲間に囲まれて、やめられるはずなどなかった。
そうして私はマネージャー長になったのだ。

でも今のままでは、ただ学年が上なだけの「長」になってしまう。
私より後輩マネたちのほうが格段に仕事が早くて気が回る。
名ばかりのマネージャー長なら、いる価値なんてない。

今日、私たち東大ホッケー部は2部優勝を果たした。とても嬉しかった。
しかし、「私はこの勝利に貢献した!」と胸を張って言えなかった。
自分の甘さゆえだと思った。悔しかった。

だから、私はここに宣言する。

「自分に厳しく、みんなにも厳しく。ただし、愛を持って。」

後輩マネに唯一負けていないことがあるとすれば、チームのことを見てきた時間と、愛の大きさだ。
それから、言いにくいことも、照れくさいことも、感じたことは素直に言えること。

だから引き続き、チームのみんなには厳しいことを言うつもりだ。
それはみんなのことを愛しているから。厳しさは私の愛情表現だから。
でもその分いっぱい褒める。いっぱい応援する。いっぱい励ます。

それが厳しい言葉でも、優しい言葉でも、わたしはみんなに愛の言葉をかけ続ける。

そしてその厳しい言葉に信憑性を持たせるためには、自分に厳しくならねばいけない。
自分を見つめ、律し、つねに「全力でやっているか?」と問いかけ続ける。
名ばかりでない、全員に頼られるマネージャー「長」になるために。

次の入替戦までそんなに時間はないけれど、「やりきった!」と思えるように全力でやる。
できるかぎり多く、愛の言葉をかける。

私の愛のちからでチームを勝利に導いてみせる。

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