UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2022-11-03
チーム
校條 恵太
ここまでの4戦をすべて勝ち切れたことは、シンプルに凄いことだと思う。
その中でもこの前の学習戦は、Bullions2022の中でも指折りの勝利だった。
春から数えて3連敗していた相手に、タスキ戦という舞台で勝利することができた。チームの成長が明確に表れていたし、気持ちの部分でも一切、負けていなかった。チーム全員が一つになることでついてきた勝利だったと思う。
引退が見えてきた11月の自分を、いま一番グラウンドに駆り立ててることって何だろうと考えると、結構最近の出来事かもしれない。
4ヶ月前の7月に、幹部3人と面談をした。
代が始まった12月から7月の半年強、(さらにはこれまで4年間)成長できず、そんな現実から半ば「逃げていた」自分がいた。そんな自分に幹部3人は正面からぶつかり、ちゃんと厳しい言葉をかけてくれた。
俺を含め、幹部やイトケン以外の4年生の成長が秋にかけてのチームの成長を大きく左右するから、という現実的な理由があったのかもしれない。でも、普段くだらない話ばかりして既に友達である事実は傍に置いて、「チーム」として、自分の弱みを遠慮なく指摘してくれた。
やはり悔しくて、気づいたら泣いていた。駒場のマック2階。自分でもびっくりした。
でも、涙を流すくらいには部活に想いをかけてきたんだなって気付けたことは悪くなかった。
入部したときの、ワクワクも改めて思い出せた。2019年、駿河台戦で勝利を収める瞬間を眺めながら抱いた、自分もいつかあんなプレイヤーになってやるんだぞという野望。最前線まで強打を届けてやる、低いディフェンスで会場を沸かせてやる、50ヤード超えのスクープ飛ばしてやる、という野望。
たくさんのヴェールに隠れて見えにくくなっていたものをもう一度はっきりと見た気がした。
思えば、これまで4年間ずっとチーム、特に同期には数え切れないほど支えられてきた。
自分が練習に気分乗らないときも、ちょっと不機嫌なときも、同期とくだらない話すれば大体忘れた。たくさん相談もしたし、たくさん励まされてきた。
チームは人間でできているので、みんな一人一人、毎日、機嫌や調子が良かったり悪かったりする。でも、互いが励まし合って、「グリット」し合うことで、一つの「Bullions」というチームになる。
そんなチームに自分はずっと支えられてきたし、このチームが大好きなんだなっていう当たり前の事実を、引退1ヶ月前の今に痛感している。同期、先輩、後輩への感情に駆動されていまの自分があるっていうのは、決して大袈裟な表現ではない。
雑感を書くことになってから、自分の中で浮かんでは消えた感情を言語化するのが思ったより難しくて、しかも結局ここまでバラバラな言葉の羅列になってしまったような気もする。しかし、自分が感じてきたまとまりのない感情をさらけ出すのが雑感であるならば、これも一つの形かなと思い、勝手に納得した。
最後に、改めて感謝と決勝への激励で、この雑感を締め括りたいと思う。
同期のみんな、Bullionsというチーム、本当にありがとう。
これまで辛いこともたくさんあったけど、この部活で過ごした4年間は自分にとって一生の財産です。
この思い出を完璧にするためにも、次の日体、その次の入れ替えは絶対に勝ちたい。一部に上がって、みんなで総括で乾杯するまでが1セットだ。
日体は、これまた連敗中の相手。決して弱いチームではないけど、今の俺たちならいけるはず。
「2部優勝1部昇格」という目標達成のためにも、まずは前半部分の「2部優勝」を勝ち取り、入れ替え戦勝利に繋げよう。そのためにも、残りの1ヶ月、悔いの残らないように精一杯練習しよう。
春に園田が見た「夢」は、やっぱり「正夢」だったことを証明しよう。