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2016-11-02

ひとつひとつを丁寧に、やれることを最大限に

井上 薫

引退まで1ヶ月。
雑感がこの時期に回ってくるとわかってから何を書こうかと色々考えていた。
残り少なくなると頭に浮かんでくるのは引退のこと。
引退のことを考えると、寂しくなったりそれまでにこれしなきゃあれしなきゃと焦ったり、こんなことがあったなーとか思い出に浸ったり、こうすればよかったなーと後悔したり。
色々なことが浮かんできて、雑感は長くなるんだろうなーと思っていた。
けれど今は、引退のことは頭に浮かんでこない。

目の前の試合に勝つこと

これだけが頭の中を占めている。
今週末にあるタスキ戦を初めとし、これから先は負けてはならない試合ばかりだからだろうか。
勝つことへの執念がこれ以上にないほどに湧いてくる。

プレーヤーではないからフィールドに立つことは決してできない。
試合が始まってしまえばサポートしかできない。
スタッフは直接勝敗に関わることはできない。
でも、
練習をスムーズに運んで、自主練の時間を増やして、そこで練習したことが試合でいきて勝つかもしれない
ちゃんとドリンクがあるから、みんなの体に余計な負担をかけず、コンディションを落とさず試合に勝つかもしれない
誰かが怪我した時に早く対処したから、正しく対処したから、治りが遅くならずにその人が試合で活躍して試合に勝つかもしれない
コンディションチェックシートがあったから、試合記録があったから、偵察ビデオがあったから…
こうだったらいいなあという希望的観測で、単に意味をつけたいだけなのは否めないけど、可能性がないわけじゃない。
微力かもしれないけど、それが積み重なれば大きな力になる。
試合に勝ちたいという思いを実現する場所は無限にある。
当たり前のことだけど、勝つことだけを考えている今だから、余計なことを考えずにできる。

ひとつひとつのことを丁寧に、やれることを最大限に。
一見そうは見えなくても必ず勝利に繋がると信じて。

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