UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2025-04-03
できること
渡邊 凌太郎
僕は一番弱いと言っても過言ではない。冬オフ明けは少し成長を感じたけれど、オフ明けで鈍っていた周囲に対して、相対的な成長を感じてしまっていたのかもしれない。試合では焦りを超えて恥ずかしさを感じる日もあるほどに弱い。なぜなのかと考えるとさまざまな理由が考えられるが、大きな失敗は夏にあったと思う。僕は夏にほとんど成長していない。主将だった慎太郎さんには本当に申し訳ないことだが、多くの練習を体力的な理由で集中できていなかった。「集中できないメニューはやらないで休んでいい。」と言われていたが、ここで体力をつけないとどう頑張っても追いつけない気がした。集中力を切らした練習は精神的に辛いくせに技術はほとんど上がらない。対人メニューは振り回されるだけで同じ抜かれ方を何度もする。意識したかったことが全く意識できないまま練習が終わる。夏はホッケーに対するモチベは高かったが、練習前に自主練すると3分ランからキツかった。夏オフ中に体を動かしていない自分のせいだった。しかし、いずれ周りを追い抜くためには、集中力が必要で、集中力を上げるには体力が必要で、体力を上げるためには目の前の技術的な成長を少々犠牲にする、それが僕の結論だった。
今は夏に比べれば体力が大分マシになった。集中力もそれなりに上がって、充実したと思える練習メニューも増えてきている。しかし同時に甘えも生じた気がする。集中できるはずなのに、集中しきれない日というものが生まれた。体力は残っているが、集中力の欠如のせいでミスを重ねることがある。ミスを重ねることはもちろん良くないが、夏とは状況が違う。「できること」をやらずにミスすることは許されるはずが無い。「できることが増えれば、求められることが増えること」を肝に銘じるべきだと思う。今は半年前よりも大きな伸び代があると感じる。これは結構モチベに繋がっている。しかし、伸び代に見合った成長をするために、甘えている部分を断ち切らなければならないだろう。