UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2015-10-09
おもいやり
北村 泰崇
最後のシーズンを迎えるにあたり、夏、僕は一つの決断をしました。
試合に出るという形以外でBULLIONS2015に貢献する
いわゆる学生コーチとか学生スタッフと呼ばれているポジション、それになるのだ、と。
現在の僕は、育成の皆が今年試合に出るには、ひいては今後の現役生活をいかに実り多いものにできるか、そのようなことを考え、実行しているところです。
今回は、内輪になってしまいますが、僕がどのようなことを考えて、皆に2015の残り二ヶ月をどう過ごして欲しいか、記したいと思います。
今年の育成に人は、自分のことに集中している人が多い、悪い言葉で言うと、「我関せず」というような態度をとっている人が多いという印象です。
育成ということから、自分のことに集中してうまくなりたいという気持ちを持つのは、当然だと思いますし、否定はしません。
しかし、一人でやるだけでは成長に限界があるでしょう。ホッケーは、一人ではできません。自分がうまくなるためには、自分以外の人がどうしても必要です。だから、自分が成長するには、自分の周りにいる人を巻き込み、皆が成長できる環境を作っていくことが重要だと思います。相手に、相手を、思い、遣る。思いを遣わすことができる人間になってほしいと考えています。
周りを巻き込むには自分が何を考えているか、伝えないといけません。意見を言うのに、学年や経験は関係ないです。意見を言い合い、たまにぶつかり合うこともあるかもしれませんが、より良いものを作り上げていってほしいと思います。自分たちで「正解」を導き出してほしいと思います。
当たり前だろって思う人もいるかもしれませんが、それがまだまだあたりまえになっていない人が多いなあと感じています。
しかし、まだ皆には時間があり、大いに可能性があります。変わるのが、来年の代というのは、四月病みたいなものだと思います。タイミングは今であると考えています。
最後に、冒頭のことに関して。僕の決断は、戦うフィールドがグラウンドだけでないことを示したと思います。何のためにホッケー部にいるのか、チームに貢献する方法とは一体何か、今自分にできることは何なのか。漫然と毎日を過ごすのではなく、考えながら日々をすごしてほしいと思います。