UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2024-07-07
Bull! Bull! one’s way!
園田純太朗
2年になった。ここまでホッケーを続けてきた理由を聞かれても困る自分がいる。1年生の間は、人並みに努力してきたつもりだけれど、どんどん水を開けられ続けた。そんな競技に週5で時間を割くことに疑問しか感じなかった。
夏休みの初めに、「もし夏休み中一生懸命努力しても皆に追いつけなかったら部活をやめよう」と決意して、夏休み中の夜、古市さんしかいない中で自主練をしても差は縮まらなかった。夏休みの最後の最後に中途半端に成長を感じたせいで辞めどきを見失った自分が、もう少し頑張ってみようとした矢先に腰を怪我した。限界を超えて努力したせいだと思った。要求されるレベルに達するには他の人より2回り、3回り努力が必要だと感じていた矢先の怪我は皆に追い付けないと諦めるのには十分なものだった。退部しなかったのは部長に退部を止められると思っていなくて、それを押し切ることができなかっただけだった。
そんな自分も、最近になってやっとホッケーを続けて良かったと思えるようになった。それは後輩ができたことがきっかけだった。自分にも後輩を指導する機会ができ、自分の一年の成果を教えることとなった。アドバイスしていくうちに、これまで押し分けて進んできたホッケーの道を振り返ることができた。その道が客観的に見たらしょうもないものでも、一年間努力したという行為それ自体は肯定出来るようになった。過去の自分からの成長をやっと感じられた。
人を好きになっては自己嫌悪に陥って、他人と比較して、「〜できないととだめ。」、「ミスしちゃダメ」と考えて、ここ数年ずっと心も体もこわばっていた。自分で自分をいじめていた。でも他人じゃなくて過去の自分と比べるようになって肩の力が抜けるようになった。そのおかげでうまくいくことも増えてきた。
明日は一橋戦。みんなは負けちゃいけないと武者震いならぬ、獅子震いをしているのかもしれない。けど、緊張して、手元が震えて失敗するのはもう嫌だ。自分に自信をもってリラックスして臨もう。