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2016-11-20

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尾形 道隆

入替戦で負けて2部に降格して人生が終わったと本気で思った。試合に出られなかった後輩の放った「正直ひとごとでした」の一言で4年生になってからの半年が全否定された気がした。学習院に負けた後は無理して明るくしていないと練習中でさえ泣いてしまいそうになるほどホッケーが嫌になった。それくらいホッケーに4年間を捧げてきた。何よりも優先してホッケーがあった。明日から何に向かって生きていけばいいかもわからない。

一部校相手に結果だけを求めてやってきた今年、代表がギャンブル性を排した楽しくないホッケーをやっているのは自分でもわかっていた。それでも自分が3年生までずっとホッケーを楽しいと思っていたから一層後輩達がこぞってホッケーをつまらない、苦しい、と雑感で書いているのが辛かった。4年生として本当に情けない。

それでも、それでも試合はやってくる。出られないメンバーがたくさんいる中、代表して試合に出る。中途半端なことはできない。最期まで後輩たちがやりたいことをできるように、パスの強弱、たった1歩のポジショニング、目線のひとつひとつまで細かいところに気を配って手助けしていく。

そして勝って今日こそ松岡と一緒に笑う。

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