UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2015-10-30
輝け
安藤 摩耶
最近自分が有意義な大学生活を送れているか不安になることがある。
今後自分のためになるようなことをしているか。
自分がやりたいことができているか。
いろんなことに手を出しすぎて、一つ一つ疎かになっていないか。
そう自分に問いかけた時、いつも真っ先に「部活」が自分の中でどういう位置付けにあるか考えている気がする。
マネージャーが練習ですることはほぼ毎日同じ。
マーカーを置いたり、ドリンクを作ったり、タイムを計ったり。
それ以外にもいろいろするが、大体は単純作業の繰り返し。
お金が稼げるバイトや知識が身に付く勉強と違い、自分が何を得て、どのように進歩しているのかがわかりづらい。
正直「この時間を使ってバイトや勉強をしたほうが...」って思うこともよくある。
でもそういう時、自分の生活に部活がなかった頃のことを思い出す。
入学当初、私の大学生活は思い描いていたものと違った。
周りとの実力の差を痛感しまさに「井の中の蛙」だったことに気づき、教養学部というだけあって全く手を付けたことがない分野や興味のない授業で終わる日々。
自分はここで何をしているのだろう、と焦る毎日だった。
でも今は違う。私は心からこの大学に入ってよかったと言える。
ホッケー部に入ってから、私は東京大学に来てよかったと思えるようになったのだ。
客観的に見たら部活に入って東大に来てよかったと思えるなんておかしい話かもしれない。
自分でもそう思う。
でも、
全身全霊でホッケーと向き合い、練習に取り組むプレーヤー。
それを必死に見守りサポートするマネージャー。
そんな部員達の一生懸命な姿は刺激的でかっこいい。
かっこよくて、いつも輝いている。
何事も全力で頑張ることがどれだけ大切で、どれだけ素敵なことかを心から感じさせてくれた。
これまで自分に甘く生きてきたと訳ではないが、自分のために頑張るのが苦手で、全く負けず嫌いではない私は、一つの目標に向かって必死になったことがない。
だから、今度こそはやってやる。
こんな最高な仲間達に囲まれ、自分がやりたいことが見つかり、目標が明確になった今、私が必死になれない理由はない。
一人一人と言葉を交わし、真剣に向き合い、自分なりに個人、そしてチーム全体を支えられるような存在になりたい。大きな壁にブチ当たっとき、プレッシャーに押しつぶされそうな時、少しでも助けになるような存在になりたい。
そう思えば必死になれる気がする。
今やっていることが今後どう役立ってくるなんてわからない。
でもとりあえず今しかできないことを一生懸命やれば、少しずつ道が切り開けていき、振り返ったとき輝いて見えるのだと思う。
まだまだいける。
きっとみんなのように輝ける。
そう思いながら駆け抜けたい。