UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2025-05-08
優先度+5
小原 彬弘
僕のホッケー人生の半分が終わりました。引退後ホッケー続ける気はあんまりないし、ときどき現役の練習に混ぜてもらおうかなって程度にしか考えていないので、残された時間は多分あまりないです。現役の間のことに関して言えば、今進行中の春リーグを含めて残された1部昇格のチャンスはあと4回、1部で戦おうと思ったらあと3回しかありません。立教戦で敗れた今、客観的に見て今春は結構絶望的でしょう。個人レベルとしても、急成長を遂げるタイミングはあと数回ありそうな気はしていますが、今までの2年間以上に成長するタイミングって今後2年間で本当にあるの?っていうのはどうしても感じてしまいます。おかげでモチベーションが下がったり、家でひとりため息をつきまくる日があったりして、部活が嫌になることも増えました。授業が忙しい今だけかもしれないけれど。
今年に入ってから時間の価値について考える機会が何度もありました。成人式で人との縁が復活したからでしょうか。高校時代の友人が、時給でおれの時間売らなきゃいけないのが意味わかんないって言っていたり、バスケ馬鹿だった奴が大学にバスケしに来たわけじゃないから、やめようか真剣に迷ったって話を聞いたり(結局プライドで続けています)。小中までさかのぼるとお酒飲みなれているなぁ、楽しい生活送っているんだろうなぁって思ったし、なんなら幼稚園の同窓会まであったので、この春から働き始めるって子も結構いて、自分何しているんだろう、時間の使い方適切?っていうのは考えさせられるものがありました。別に部活の時間が無駄とか言っているのではなく、いい刺激もらったなという話です。もう少し時間の使い方うまくなろうと思って日記をつけ始めてからもう1か月経ちます。
さらに、2月?に発売されたワールドトリガーの新刊(28巻)を読んで衝撃が走りました。“目標に期限がない場合失敗を正しく認識できない” めちゃくちゃ刺さりました。勉強面もそうですが、特にホッケーの面で。いつまで経っても習得しきれてないフリックとか、グラウンダーにならないレバヒとか、練習しているしいつかできるっしょってなっている技術は山ほどある(頻度のあがらない筋トレも?)。運営面においても、完成しそうでしないゲームモデルとかそれをベースに組み立てあげられるべき諸々の原則とか、取り組んではいるから待ってっていうものが多すぎるなって感じつつ、1人ではどうにもならないしなんだかんだで放っておいているものばかりです。
とはいえ部活に費やす時間は減らしようがないので、得られるリターンを増やすためにそろそろホッケーへの向き合い方を変えないといけないなと思っています。強化幹部なんて役職もらっているし。1年のころから理想のプレーヤー像を聞かれたときには、“オールラウンダー”と答えてきました。聞こえはいいですが、フィールダー全員が自分だったら2部優勝1部昇格できるだけの実力を付ける(GKは諦めています)。そんな理由から立てた目標だったし、そうすれば引退するときのチームの位置がどこにあっても後悔しないだろうなと思っていました。ホッケー関係なく、他人には期待しすぎないスタンスで生きているので、代育関係なく盗める技術だけ盗んで、あまり自分の技術は押し付けないようにしてきました。人にアドバイスするときも“あくまで持論だけれども”って感じで一歩引いて教えてきたし、そういうプレースタイルもあるよね程度でとどめて。まだ下級生だからっていう言い訳をしてしまったという雑感をよく見ますが、僕は自分に対して使った数より後輩とか同期に使った数のほうが圧倒的に多いです。各代の4年生のプレーに対する意見も正直いろいろあるけれど、あと1年しかないし今更だよねってなって言ってこなかったことが結構あります。BUPは口出ししないといけないと思っているので今年はそうでもないですが、去年とか、4年生にこうしてくれみたいなことは後半になるにつれて試合反省のスプシで書かないようにしていました。まとめると、ホッケーのモチベーションは勝つことではなく、自分がうまくなることだったわけですが、下襷の東大になるのはやっぱり嫌です。
入部当初のこうきさんのアンケートでチームに求めることは?っていう欄に“勝ち”と書いたことをふと思い出しました。もちろん僕が影分身できるようになる世界線はありません。自分もまだまだですが、基礎技術がなかなか上がらないチームメイトに、自分が足引っ張っている感覚ないのかなとか、そんなにミスばっかりしていてなんで自主練しようってならないんだろうとか、チーム内外問わず、うまい人にもっと絡みに行かなくていいの?って漠然と思ってはいましたが、最近これは幹部陣の熱意が足りないせいなんじゃないかという結論に至りました(これはハイキュー‼の34話の名シーンの影響を受けています)。僕に技術教えてくれた縦割り長は熱意すごかったし、古市さんはだれよりも練習していたし、郷中さんも勝利への執着は人一倍強かったんじゃないかと思います。少なくとも僕の目にはそう映っていました。せっかくのチームスポーツなのでもう少し組織の強化、全体のレベルの底上げの優先度を高めたいと思います。自分の技術の成長は感じますし、改善点もまだまだありますがそれだけじゃちょっと面白くないです。まずは熱意から。