UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2021-06-23
個からチームへ
福崎 亮佑
この雑感を書くに当たって、過去のBullions2021の雑感を読み返してみた。その中で主に下級生を中心として「ホッケーが楽しい」そういった言葉が多く見られた。
でも、今のbullionsの中で「ホッケーが楽しい」と感じながら練習している人はそう多くないのではないだろうか。
特にこの春リーグ期間は、試合に出るためには〜しなければいけない、試合でミスしないように〜しなければいけない、こういったマイナスの思考で練習に臨んでいる人が多いような気がする。
もちろん必要最低限のスキルを身につけることは不可欠で、その努力がもっと必要な選手も多い。
それでも、例えば「レバレシーブの精度を上げる」という目標でも、先輩に言われたから、試合で迷惑かけたくないから掲げるのではなくて、その後右えぐりしてサークルインするために、あるいはレシーブからテンポ良くシュートを打つために「レバレシーブの精度を上げる」。そういったモチベーションで練習しないと、ホッケーが楽しくなくなるし、何よりその後の成長に繋がらないと思う。
自分が思い描いた選手像に近づくために、目標や課題を細分化して練習に反映させる。
これを文章化して共有するために目標管理シートもあるわけなので、この思考のプロセスを部員一人一人が忘れずに、持ち続けて欲しい。
要は何が言いたいかというと、今のチームの現状として、自分のプレーに自信が持てないが故にチャレンジできず、結果的に練習を、試合をこなすだけになっている選手(特に下級生)が多いのではないか。各々が自分の理想のプレーよりもチームに適するプレーを優先しすぎて、チーム全体の攻撃、戦術のパターンも一様になっているのではないか、ということ。
そして、この課題を解決するためには、個々が自主性を持って、理想の選手像に向かって練習することが不可欠だということです。
二部残留が決まり、春リーグも残り1週間で終わります。2、3月の自粛期間のせいで、個々が己のスキルを磨く期間が無いまま突入してしまった春リーグとは違い、秋リーグは2ヶ月しっかり準備ができる。
チームを強くすることを長いスパンで考えられるこの最後のチャンスに、自らに与えられた駒としての動きだけを練習するのではなく、同じ駒...例えば桂馬でも、前にも横にも動ける桂馬を目指して練習する。それが結果的にチームを強くする一番の方法、自分はそう考えます。
自分自身、キーパーとしての役割を果たしきれないのではないか、そういった悲観的な思考に陥りがちではある。それでも、味方への声かけ、練習の環境づくり、もちろんセービングも含めて自分にできること増やす、そして理想のキーパー像に一歩でも近づく、それがチームの為になると信じてあと半年、精進していきたい。