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2020-09-27

今更

佐近 大輔

自粛期間中は動画などはちょくちょく見ていたが、実際に防具をつけることはなく長い期間ホッケーから遠ざかっていた。また部活動が始まってももう前のようには動けないかなあ、なんて思いながら漠然とした不安を抱えて日々を過ごしていた。

そうして春リーグとか色々なものが中止になっていく中で活動再開を迎え臨んだ練習、様々なことが頭に浮かんだが、印象に残っているのは「ボール弾いたら良い音鳴るなあ」だとか「こんなにシュート速かったっけ」とか何気ないことばかり。ホッケーを始めてそれなりの時間が経ったけど、邪念なくプレーしている自分は割とホッケーを楽しんでいるらしかった。ホッケーをするために多くの人が労力を割いて今がある。そんな中で何を呑気なことを言っているのか、三年生にもなって書くことかと怒られてしまうかもしれないが、こんなことに僕は今更気がついた。

未だにプレーは上手くなってない。昔と比べてあまり変わってないと思うし、何ならちょっと退化気味かもしれない。そのことに今でも焦るし、嫌な感情を抱えることも多い。まだまだこんなもんじゃねえって思いがあったし今でもそう思っているのだろう。だけど下手くそで毒づくようなしょうもない存在も自分自身だ、そんなことも今更自分の中で思い浮かんだ。しょうがないから全部愛して上手く付き合ってやろうと思う。

気づくのが遅かったせいで、周りが見えなくて、色んな人の邪魔をしたと思う。後悔もある。だからもうそんなことは繰り返したくない。これは自分がホッケーをするためにも。また今のチームに勝ってほしいと思うから。

僕が自分を愛すること、ホッケーを好きでいること、自分のためにホッケーをすること、そんなことで誰かを助けられたらいいなと願う。

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