UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2019-04-19
ポジピース
高橋 功大
下級生の頃にこいつはこういうプレーヤーになるだろうなぁという期待を良い意味で最も覆せたプレーヤーは僕の知る限り僕自身だと個人的に思っています。
どういうことか分かりやすく言うなれば簡単で、ようは下級生の頃はホッケーが滅茶苦茶下手くそで、今こうして一部という恵まれた舞台で試合に出場してチームに貢献するようなプレーヤーでは無かったというわけです。
最上級生になった今、僕の下級生の頃の様子を知る人もほとんどいなくなったので、特に下級生の皆さんはこの言葉に対して懐疑的かもしれませんが(そうでもないかもしれない)本当に期待出来るようなプレーヤーではありませんでした。
1年生で身につけなければならない基本的な技術は身についておらず、オフザピッチの動きも全く分からない、悪いところばかりで、いい所が全くなかったように思われます。
試合に出場して輝きたいという入部した頃から抱いていた想いはとてもじゃないが叶えられそうもなく、それは今だけじゃなくて上級生になっても無理だろうなぁと感じてしまうことがとても辛く、また特に2年生の春リーグの頃は、当時部の人数的に代表育成分けずに一緒に練習していた時期で、試合に向けてチーム全体としての組織的な練習を行っているにも関わらず基本的なミスを僕がしてしまうために練習としてうまく成り立っていない時の他の選手への申し訳なさや、またそのような時のこんなミスしてんじゃねーよ的な周囲の視線が痛いほど僕に突き刺さってきたのは今でも鮮明に覚えていてるほど苦しかったです。他人から、チームから自分が必要とされていないという感覚ばかり感じていました。
今後活躍できる見込みもなさそうだし、現状チームの足を引っ張ってしまっているので、それならばいっそのこと部活を辞めて他の場所で何かに頑張った方いいんじゃないかと本気で思っていました。当時は練習のために駒場からグラウンドまで歩く道のりがとても嫌いでした。
そんなような状況だった僕が今こうして試合に出させていただけるような存在になれたのは、ポジティブに練習に取り組めるようになったことが一番大きい要因だと思っています。
辞めるならいっそもう少し頑張ってダメなら辞めようと思っていた時期に、他のプレーヤーが練習中でもどこかミスを楽しんでいるような感じに見えたのがとても気になり、今まで出来ないことばかりに目がいってしまったり、練習というミスをしていく場でさえ自信のなさからミスを恐れている自分自身に気がつきました。
そこからはミスをして他人に何か言われてもいい意味で気にすることなく、練習後に反省はするのですが、練習の最中はミスに対して鈍感になり、どんどんチャレンジしていくように心がけました。その結果徐々にプレーのクオリティが上がっていき、2年生の春と秋では別人のように上手くなれたと思っています。
こんな自分の過去をだらだらと書いて何を伝えたいのかというと、皆さんにはポジティブに練習に取り組んで欲しいということです。今年は下級生から試合に出場している選手が多いため、逆に出場出来ていない選手はメンタル的にきついと思うし、また競争が激しいからこそ今試合に出れているメンバーもミスしたら試合出れないんじゃないか? とか思わないで欲しいのです。
確かに試合に出たいという思いとの兼ね合いでつい自分のプレーに対してネガティブになってしまいますが、折角部活に入ったのだから、ポジティブであった方が絶対に上手くなるし何より練習が楽しく思えると思います。
皆さんには是非とも僕が経験したのと同じ失敗を経ることがないようにして欲しいと思っています。
長くなりましたがリーグ戦、チーム一丸で頑張りましょう。