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2020-10-01

ホッケー部が好きだから

鶴野 郁子

「ホッケー部が好きだから」
入部した理由も、波がありつつ今まで続けてこられたのも、
振り返ってみると、やっぱりこの理由に行き着く。

中高は勉強しかしなくて、体育は大体クラス最下位で、スポーツとは本当に無縁だった。
「ホッケー部のマネージャーをしている」と言うと、旧友からは「大丈夫?体力持たないからやめた方がいいんじゃない?」と言われるほどだった。
たぶん自他ともに意外なことだったんだと思う。
それでもずっと、「1つのことに打ち込みたい」「運動部に入りたい」という憧れがあったから、ホッケー部に入部した。

実は結構勇気のいる決断だったけれど、この選択をして本当に良かったなと思う。

まだまだ私は未熟だけれど、ホッケー部はたくさん成長させてくれた。
それはきっと、部員みんなに尊敬できるところがあるから。

成長するためには今あるものを変えなくてはいけなくて、
更には変えるべきところに気づき、受け入れなければならない。
当たり前のことだけれど、すごくエネルギーが必要なことだな、と最近よく思う。

そんなエネルギーが必要なことを、部員は誰一人欠くことなく実行している。
だからこそ、尊敬できるし、色んな気づきを与えてくれる。

じゃあ、私はどこからそのエネルギーが湧くのだろう、と考えると
答えは「ホッケー部が好きだから」だ。
時には盲目になるくらい一生懸命で、熱くて、素直で、向上心を持っていて。
多くの先輩方の厚いご支援、応援を受けて。
そんな部員の一員でいられることは本当に恵まれている。
そして、大好きな部員一人ひとりのために、私も頑張れる。
「誰かのために」という気持ちは、辛いことがあってくじけそうになっても、
私の軸となって、前を向かせてくれる大きな力だ。

あと2カ月だと考えると少し寂しいけれど、
「2カ月しかないからもう時間はない」のではなく、
日々考えて、行動して、自分が少しでもチームの力になれるように。

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