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2019-09-21

チャンス

小椎尾 晋平

大学3年あたりから、将来のことについて考え始め、インターンや就活、将来を見据えた勉強等を行う人が増えた気がしている。
では自分はどうだろうか。部活という名の下、ろくなこともせず、大学に入ってからというもの、何も身についていないのではないか。

そんなことを考えると、いつも行き着く出来事がある。


それは今年の春リーグの順位決定戦で格上の駿河台大学に勝利を収め、ジャイアントキリングを成し遂げることができたこと。
昨年、一部リーグで30年ぶりに勝利を収めた時は、スタンドで見ていてただすごいなと感じたが、今年はスタメンではないにしても、ピッチに立ち、小さいながらも貢献することができたのだ。
この喜びは、ホッケーという小さな枠組みではあるが、間違いなく大学生活の中で一番嬉しかったし、この部にいることを誇りに思い、日々のモチベーションに繋がっている。


この試合でもそうであったが、東大がスポーツエリートの一部校に勝つには、少なからずの運が必要となってくるのは間違い無いと思います。


運に関して、Amazonプライムビデオのサッカードキュメンタリー、「ディス・イズ・フットボール」で興味深い内容が扱われていました。
ある応用数学者の研究によれば、研究対象となった、ブンデスリーガでもプレミアリーグでも、プロサッカーは上手なチームが勝つとは限らず、運が占める割合はおよそ「3分の2」で、統計上では、勝ち目の3分の2は運任せで、3分の1は上手い方へ割り当てられているといえるのだそうだ。


この知見は、高い競技レベルである両リーグを対象としていて、また競技も違っているが、アマチュアレベルのホッケーにも少しは援用できると思うし、そう信じている。
ホッケーの技術差はハードワークである程度は対抗できると体感した春リーグであった。ちょっとしたことから足元をすくわれたし、逆に勢いを掴むこともあった。そのチャンスがどっちにどのタイミングで転がるかで勝敗は決まってくる。

今年のチームは4年生の尽力によって、大変組織的なチームになっているのは間違いない。
4年生に導かれた、我々の綿密な準備によって、チャンスを掴みとるための土台は整っていると感じています。


秋リーグにおいて、ハードワークをして、気持ちの入ったプレーでソルジャーを全うし、再び勝利を挙げることに貢献することが、自分のできる最大の4年生への恩返しだと思い、練習に臨んでいます。

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