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2017-09-26

これからのSomeday

岸野 真道

今年から一年に一回になった雑感を書くにあたり、自分の過去の雑感を見返してみた。1年生の自分も2年生の自分も生き生きとしていた。それが3年になった今では変わってしまったなんてことはない。入部してから僕はずっと「ホッケーが楽しいからホッケーに打ち込める」という自分の気持ちを忘れたことはなかったはずだ。

だが、これまでの2年間とは違っていることがある。試合に多く出させてもらっている、そして責任が伴う立場になっているということだ。特に今年は自分の不甲斐なさに悩む日々も続いた。活躍するイメージはできているのにどうして試合になると縮こまってしまうんだろう。そういう自分のプレイを人はどう思っているんだろう。試合に出てこれほど悔しいというか、情けない思いをするとは去年までは思ってもいなかった。

新チームになってから初めて臨んだ東商戦はもう9か月も前のことだ。あの試合のフィールドの光景は今でも鮮明に覚えているのに、気づけばBullions2017のシーズンは2か月しか残っていない。それこそ雑感に書くような内容を落ち着いて考える暇もなく、今までに感じたことがないぐらいの速さで10か月が過ぎ去ってしまった。今は単純に、Bullions2017が終わってほしくない。僕にはやり残したことがいっぱいあるし、全然何も成し遂げていないままでは終わりたくない。この時期になってやっと掴みかけてきた何かを形にしないままでは終わりたくない。

今年になって少しだけ視野が広くなった。自分がホッケーを楽しいと思える環境はまわりの人々のおかげだと改めて思うようになった。良い意味で自分が入部した時の2年生と変わらず一番親しみやすく頼りなる先輩である4年生、良い意味で遠慮がない後輩、そして一番自分に近くで支えて叱咤してくれる同期、この部活の人間関係がこれほど今の僕の心の支えになるとは、今までの2年間では思ってもいなかった。ホッケーをしているからといってどの環境でも楽しいかといえばそうではない。このグラウンドで、この人たちとホッケーをしているから僕にとっては特別な経験なのだ。

まだ4年生には引退してほしくない。だが、残り2か月はどう見積もっても長くはない。この2か月で自分が少しでも成長できるならば、少しでも判断速度がよくなれば、少しでもストロークが正確になれば、少しでもディフェンスがうまくなれば、少しでも試合中走れるようになれば、Bullions2017は強くなるかもしれない。もう残り時間は長くない。今年が終わってほしくない。だからこそ僕は、今までよりも、心の支えになっている人たちのためにホッケーがしたい。

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